大久保博元二軍監督に、来季から、東北楽天ゴールデンイーグルス監督に就任いただくこととなりました。

本日、球団事務所内で就任会見を行いましたので、その模様の一部をご紹介いたします。

このような時に急にお集まりいただき申し訳ありません。クライマックスシリーズの試合がある当日にも関わらず、このような日程になってしまったことをお詫び申し上げます。台風、天候の影響があって本日の発表になったとご理解いただければと思います。二軍監督をやっていただいた大久保監督に、来シーズンに向けて一軍監督の就任を要請しまして、お受けいただきましたので、その発表ということでお集まりいただきました。

星野監督と言う「球界の伝説」のような後というのは、はっきり言って、厳しいを越えているプレッシャーもありますが、星野監督からも「やれっ」という一言を言っていただきました。実際に今朝の話だったので、正直、混乱しておりまして、何を言っていいのか分からない状態です。ただ言えることは、星野監督以下、立花社長、皆さまのおかげで去年に日本一というユニフォームに我々は生まれ変わりました。残された課題は常勝軍団を作ること。星野監督の意思のもと、二軍も同じ想いでやって来ましたので、その気持ちを引き継いで、精一杯やらせていただきます。

記者：5代目の監督に就任して、率直な感想を教えてください。
監督：今朝の話だったので、飛行機の中でも、新幹線の中でも、どのような答えが良いのか見つからずにここまで来まして、社長に、監督にお会いして、今のこの時間なので、戸惑っているというのが、今の率直な感想です。

記者：今朝に正式要請を受けて、決断に至った経緯はどのような想いでしたか？
監督：報道がどんどん先に出ていて、色々な方から「おめでとう」と連絡が来るのですが「本当に何もないです」と言ってきました。今もフェニックス・リーグをやっている中で、社長から「よろしく」と言っていただき、「私で良かったら常勝軍団を作るために自分の命・体を賭けてみたい」ということが今の想いです。

記者：星野監督とは何か話をされましたか？
監督：「思い切ってやれ！」と言われました。「お前のことをずっと後ろから後押しする。いつでも電話して来い」と言ってくれたことが有難かったです。今まで通りの監督の気迫を見て安心しました。

記者：3年間チームを見てきた中での印象・課題はありますか？
監督：印象は星野監督の「闘志なき者は去れ」というバッテリーを中心にした守りの野球を重視する中で、3年間来ました。非常に選手たちも本当に成長していると感じています。今は選手たちを信じていきたい。課題は、まだまだ成功に向かって行く中で「失敗したらどうしよう」という気持ちが先に来てしまう。とにかく成功することを考えて、次に進められるようにしていきたいです。

記者：チームは最下位の中で、来季に向けてどのようなチームにしたいですか？
監督：星野監督の野球を引き継いで、バッテリーを中心に守る。その中でみんなで闘う。目標は優勝、優勝は当然です。常勝軍団になるにはスランプのある打撃ではなく、スランプのない守備・走塁をしっかりしていく野球をやっていきたいです。

記者：早速どのようなところから着手していきたいですか？
監督：いま言ったことですね。まずは守りの中で、こういう野球をやるということはしっかり伝えて、春のキャンプではなく、この秋から浸透させていきたいと思っています。

記者：選手たちにどのような挨拶、言葉を掛けていきますか？
監督：みんなで常勝軍団を作ろう、とそれに尽きます。そのためには厳しい練習が待っているということです。必ず我々が一番上に立つということを伝えて、選手と共に闘っていきたいです。

記者：最後にファンの方々にメッセージをお願いします。
監督：ファンの皆さまは不安があったり、色々な想いがあると思いますが、是非優勝して、恩返しをして、たくさんの勝ちをみなさんと共に掴んで、ファンの皆さまに最後に笑っていただきたい、と思っています。

氏名
大久保 博元（おおくぼ ひろもと）

生年月日
1967年2月1日生

投打
右投右打

出身地
茨城県

球歴
・茨城県立水戸商業高等学校
・西武ライオンズ［1985～1992年］
・読売ジャイアンツ［1992～1995年］
（1995年に現役引退）

コーチ経歴
・埼玉西武ライオンズ［2008年・2010年］
・東北楽天ゴールデンイーグルス［2012年～］