9/9(Kスタ宮城)十亀に一発を浴びせる牧田
残った――。10月2日(火)のホークス23回戦。エース田中将大がプレッシャーをはね除け、6安打無四球のシャットアウト劇。まさに崖っぷち。敗北が意味するものは、2012年シーズンの終焉とほぼ同義だった。田中は細心のピッチングだった。奪三振は5にとどまったものの、打たせて取りホークス打線に連打を許さない。打線も田中の力投に応え、2回に聖澤の犠飛で先制。8回には鉄平のタイムリーで貴重な追加点を奪った。田中は味方の守りにも助けられ、104球で今季3度目の完封勝利。ホークスとのゲーム差は2.5。「全部勝つしかない」。田中の揺るぎない想いが奇跡を起こす。
10月3日(水)ライオンズの先発はドラ1右腕・十亀。ルーキーながら今季40試合に登板し5勝負けなしとチームの優勝争いに貢献。ここまではすべて中継ぎ登板で、今回が満を持してのプロ初先発となる。楽天戦では8試合に登板して2勝、防御率2.53。9月27日(木)の22回戦(西武ドーム)では1回2/3を無失点に封じられ5勝目を献上した。しかし、Kスタ宮城では十亀登板4試合のうち2試合で失点を見舞っているだけに、数字ほど嫌なイメージはないはずだ。9月9日(日)の19回戦(Kスタ宮城)で十亀から一発を放つなど、今季のライオンズ戦で大暴れする牧田に期待だ。
楽天イーグルスの先発は釜田佳直。今季のライオンズ戦は3試合に先発し0勝1敗。9月25日(火)の20回戦(西武ドーム)では、力投しながらも中盤の一発に泣いた。ライオンズ菊池と投げ合い、5回まで3度先頭打者を出塁させながらも要所を締めた。ところが6回2死からオーティズに手痛い2ランを浴びて今季3敗目を喫した。
「高校野球から抜けきっていない。中村にはホームランを怖がって3ボールにして打たれ、外国人への初球をホームラン」。指揮官は釜田に妥協を許さない。最近4試合の失点は5、4、4、3とやや安定感を欠く。それでもピンチを迎えた際にしばしば見せる集中力や執念はエース田中と重なる。デビュー以来、6連勝中のKスタ宮城でルーキー対決を制したい。あとがない絶対絶命のマウンド。18歳ルーキーの心意気を見よ。
防御率 | 勝 | 敗 | S | |
シーズン通算 | 3.22 | 7 | 3 | 0 |
VS 埼玉西武 | 5.94 | 0 | 1 | 0 |
Kスタ宮城 | 2.30 | 6 | 0 | 0 |
直近の3試合の成績 | 勝敗 | 回数 | 失点 | 自責 |
9/25 VS 埼玉西武 | 負 | 6 1/3 | 3 | 3 |
9/18 VS 千葉ロッテ | 勝 | 6 | 4 | 4 |
9/12 VS 福岡ソフトバンク | 負 | 6 | 4 | 1 |
防御率 | 勝 | 敗 | S | |
シーズン通算 | 2.68 | 5 | 0 | 0 |
VS 楽天 | 2.53 | 2 | 0 | 0 |
Kスタ宮城 | 4.15 | 0 | 0 | 0 |
直近の3試合の成績 | 勝敗 | 回数 | 失点 | 自責 |
9/29 VS 北海道日本ハム | - | 1/3 | 0 | 0 |
9/28 VS 北海道日本ハム | - | 1/3 | 1 | 1 |
9/27 VS 楽天 | - | 1 2/3 | 0 | 0 |
※記録は2012年10月2日現在