4/16 オリックス・バファローズ戦 レポート
楽天イーグルスは接戦を制し甲子園で連勝。5試合を終えて4勝1敗と単独首位をキープ。
楽天の先発は永井。序盤はやや制球に苦しみ走者を背負うも、粘り強いピッチングで得点を許さず。すると打線が永井に援護点をプレゼント。五回に岩村、嶋の安打、敵失で二死二、三塁とすると、松井稼がタイムリーツーベースを放ち2点を先制した。
永井は六回にT-岡田に特大の一発を浴びて1点差とされるも、尻上がりの投球で8回途中1失点。九回はスパイアーが3者連続三振で締めて逃げ切りに成功した。永井が今季初勝利、スパイアーが2セーブ目を記録。
永井怜選手 ヒーローインタビュー
記者:今シーズン初勝利、まずはおめでとうございます!
永井:ありがとうございます!
記者:永井さん、特別な思い、いろいろな思いがあってのこの甲子園です。ご自身にとって大事な先発ということになりましたが、どんな気持ちで臨みましたか?
永井:僕にとって本当に開幕だってので、気持ちを込めて投げました。
記者:今日はどんなことに一番気をつけてマウンドに上がったのでしょうか?
永井:まずは先頭を出さないように、そういったことを心がけていましたけど、最後の回にちょっとやられてしまったので、そこが反省です。
記者:しかし、本当に粘り強く、バックを信じて投げていたように見えました。
永井:そうですね。チームメイト、関西のファン、東北のファン、そして全国のファンの方が後押ししてくれました。ありがとうございました!(歓声)
記者:今、大歓声が響いていますが、今日は地元、宮城県にもこの放送が流れています。被災者の方々を元気付ける意味で、力強くエールをお願いできますか。
永井:昨日の田中の(ヒーローインタビュー)を少しもらいまして…、東北の皆さん、やりましたーー!!!(大歓声)
スパイアー選手 ヒーローインタビュー
記者:完璧な抑え、もう守護神と言っていいでしょう。スパイアー投手です! おめでとうございます。
スパイアー:アリガトウゴザイマス!
記者:素晴らしいピッチングでしたね。
スパイアー:Oh, アリガトウ!
記者:みんなの力でチームが勢いに乗りました。マウンドに登る前、どんな気持ちで入りましたか?
スパイアー:勝ちとか負けとかそういうこと以上に、東北の皆さんがすごく頑張っている最中だから、こういう中で何が何でも勝つという強い気持ちで投げました。
記者:本当にその気持ちが伝わったナイスピッチングでした。被災地の皆さん、球場のファンの皆さんへ最後にひと言お願いします。
スパイアー:2、3時間だけの間でも、辛いことから目を背けられる時間を作ってあげることが僕にできることだと思っています。2週間後には仙台に帰りますので、ぜひ試合を見に来てください!
記者:これからもナイスピッチングを期待しています!
スパイアー:アリガトウゴザイマス!
星野仙一監督 試合終了後記者会見
記者:1点差ゲームを制しての2連勝です。今のお気持ちをお聞かせください。
星野:しんどいな。
記者:8回の高須選手がさばいた併殺プレーが大きかったのでは。
星野:あれは高須が冷静に、先に走者にタッチして、ファーストベースを踏んでくれたのでね、協議する必要もない完璧なダブルプレーです。焦ってファーストを先にアウトにしていたら1点許してしまうところだったけど。
記者:永井投手はいかがでしたか。
星野:立ち上がりが心配と聞いていたけど、ボール、ボールとなっても俺が我慢をすればいいと思っていた。だんだん良くなっていって、良いピッチングをしてくれたね。最後は(カウント)ツーナッシングから四球で交代は寂しいけれど、ここ最近の中では一番良いピッチングをしてくれたね。
記者:最後はスパイアー投手が締めました。
星野:左(打者)が続く中では、本当は左投手が行かなきゃいけないところだけど、右の横投げでありながら3人を三振とはありがたい存在だね。
記者:打線の印象をお聞かせください。
星野:私が言うまでもなく、「もっと点を取れ」と言いたいね。
記者:チームの勝利への執念を感じますか。
星野:まだまだ我々、首脳陣の方が執念は大きいね。ただ、1点差ゲームを凌いで凌いで凌いでいけば、勝利への執念も染み込んでいきますからね。