9/20 マリーンズ戦 レポート
楽天イーグルスは終盤の集中打で逆転勝利。マリーンズを3タテし、クライマックスシリーズ進出マジックを「12」とした。2位ホークスとのゲーム差は2。
先発のラズナーが5回に捕まり逆転を許した楽天。しかし2点差の8回、渡辺直、鉄平の連打、山崎武の死球で無死満塁とすると、憲史の2点タイムリーツーベースで追いつき、高須の犠牲フライで逆転に成功。さらに嶋にもタイムリーが飛び出し、2点のリードを奪った。
継投でしのいだ楽天は、9回に5番手の福盛が塀内に一発を浴びて1点差とされるも逃げ切った。福盛が無傷の7勝目。
ヒーローインタビュー
■高須洋介選手 ヒーローインタビュー
記者:(8回に)同点に追いついた後、きっちり勝ち越しの犠牲フライを放った高須選手です! あの場面はどんなことを考えて打席に立たれたのでしょうか。
高須:憲史が(同点となるタイムリーを)打ってくれたので、気楽に(打席に)立つことができました。
記者:試合終盤までビハインド、そして8回の猛攻による逆転。きょうの試合を振り返っていかがでしょうか。
高須:最後まで皆が諦めることなく、それぞれが自分の仕事をしてくれたのでなんとか打ってやろうと思って打席に立ちました。
記者:やはりこうした緊迫した試合が続く中、高須さんのようなチャンスに強い選手がこの後も活躍してくれると期待されていると思いますが、いかがでしょうか。
高須:少しでもその期待に応えられるように一所懸命頑張りたいと思います!
記者:きょうはシルバーウイークということもあり、当日券の販売が無いくらい大勢のファンが詰め掛けてくれました。メッセージをお願いします。
高須:こんなにたくさんのファンの方が球場に来ていただいて、本当にありがとうございます。まだまだ上を目指して頑張りますので応援宜しくお願いします!(場内大歓声)
■渡辺直人選手 ヒーローインタビュー
記者:一昨日に続いて今月2度目の3安打猛打賞、渡辺直人選手です! 相性の良い小野投手からきっちり3安打を放ちました。きょうの試合を振り返ってみていかがでしょうか。
渡辺直:甘い球を積極的に打ちにいこうという気持ちと、絶対にランナーに出ようという気持ちで打席に立ちました。
記者:実はきょうでチームは5試合連続で二桁安打となりました。
渡辺直:選手一人ひとりが役割を果たしている証拠だと思います。
記者:クライマックスシリーズ進出マジックが「13」から「12」に減りました。どんどんと緊張感が高まっていきますが、この後はどういった戦いを見せてくれますか。
渡辺直:きょうの試合みたいに、どんな展開でも絶対に諦めないという気持ちをもって、上を目指してやっていきたいと思います!
記者:現在、西武とソフトバンクが試合中で、西武が大量リードしているという試合展開です。このまま(2位の)ソフトバンクが敗れますと2位まで2ゲーム差となります。
渡辺直:相手チームが負けてくれるにこしたことはないですが、やはり自分たちのチームが勝つことが大事だと思いますので、一戦必勝でいきたいと思います!
■福盛和男選手 ヒーローインタビュー
記者:投のヒーロー、福盛投手です。8・9回と2イニング投げて勝利を導いてくれました。振り返ってみていかがでしょうか。
福盛:マウンドに上がったとき、高須さんが「絶対に勝ち投手にしてやる」と言ってくれたので頑張りました、8回は。9回は(ソロホームランを)打たれてスイマセン!
記者:きょうで福盛投手は7勝目となりました。
福盛:途中から入って、こんな数字を残せるとは思ってませんでしたけど、残り少ない試合を一所懸命プレーして自分の力を発揮できればいいと思います。
記者:残り試合も少なくなってきて、(試合の)緊張感もどんどん高まってきています。この後どんなピッチングを見せてくれますか。
福盛:途中疲れてきていて、だいぶ休ませてもらったので、あとは一所懸命投げるだけですね、ハイ。
記者:それではファンの皆さまに力強い今後の抱負をお願いします。
福盛:あしたはナイターなので、きょうはゆっくり休んで、また応援に来てください!
野村克也監督 試合後記者会見
野村:(会場に入ってくるやいなや)これはエルニーニョか? 実力か? 皆さんの評価をお願いします。
記者:実力だと思います。
野村:実力か? ありがとうございます。
記者:見事な8回の逆転劇でした。
野村:たまらないね、こういう試合は。胃が痛むけど。勝てば官軍。勝てば全てを消してくれる。それが野球だよ。
記者:8回無死2・3塁の場面、3塁走者に内村選手を代走で送りました。
野村:浅いフライとか、内野ゴロを想定したら、タケシ(山崎武司選手)の足ではかえってこれないと思ったので、あの場面は勝負をかけた。
記者:きょうはロッテの拙い守備にも助けられましたね。
野村:助けられたのかもしれないけど、よくあることでしょ。目的のあるチームと、そうでないチーム。去年までのウチがそうだった。
記者:きょうソフトバンクが敗れたため、2位とのゲーム差も2.0になりました。
野村:ほっ? 2.0? ホントかよ・・・。あんまり欲を出さないようにいきます。
記者:クライマックスシリーズの本拠地開催も見えてきました。
野村:それができれば、理想だけど。
記者:これで対ロッテ戦は8連勝です。
野村:そうなの? 結果論だけど、こういう勝ち方があるときは、何かが起こる。エルニーニョの前触れだ。