試合情報

楽天イーグルスは先発・ラズナーの好投でホークスを退け、ファイターズと同率首位に浮上した。

楽天は2回、山崎武の4号2ランで先制すると、さらに嶋のタイムリーでこの回3点を奪った。4回には嶋のヒットがセンターのエラーを誘い、1点を追加。微妙なコントロールに苦しむ杉内を序盤で攻略した。

先発のラズナーは、ボール球が多く苦しい内容も、丁寧にコーナーを突きホークス打線を封じる。6回120球で降板したが、4安打無失点と打たせて取る投球が冴えた。その後、2番手の小山が3イニングをほぼ完璧に抑え、逃げ切りに成功した。ラズナーが2勝目、小山が2セーブ目をマーク。

記者：6回を投げて無失点。ナイスピッチングでしたね。振り返っていかがでしたか。
ラズナー：打撃陣がよく打ってくれたので、楽に投げることができました。

記者：2回には山崎武選手のホームランで先制。気持ちも乗っていったのではないでしょうか。
ラズナー：すごくいいホームランで、あれが僕の気持ちを乗せてくれましたし、楽にさせてくれたことは確かですね。

記者：今日でこの3連戦勝ち越し、そして首位のファイターズが敗れたので、同率で首位に立ちました。
ラズナー：このままの状態でずっと首位をキープして、最後に1位で終われるようにしたいですね。

記者：ラズナー投手の好投で、野村監督の（監督通算）1500勝に王手もかけました。
ラズナー：監督がすごい選手だった、ということは知っていたのですが、監督としても1500勝まであとひとつというのは、聞いてすごくびっくりしました。すばらしい成績だと思います。

記者：今日先発でピッチングしたので「投げる」ことはできませんが、1500勝を仙台に帰って楽しみに見たいですね。
ラズナー：もちろん、チームの一員として、1500勝を皆で勝ち取りたいと思います。

記者：今日は初めて嶋選手とバッテリーを組みました。
ラズナー：藤井も嶋も、ここのキャッチャーはみんな良いキャッチャーだよ。どっちが良いとかは無い。初めてって言うけど、嶋はキャンプの時にも受けてもらって、僕のピッチングを分かってくれている。

記者：前回は東京ドームで･･･。
ラズナー：(「東京ドーム」と言う言葉が聞こえると記者の質問を遮って)
No! No more Tokyo Dome!!　その言葉はもう聞きたくない!(笑)
(報道陣笑い)

記者：今日は特に制球が良かったように見えましたが。
ラズナー：球数が多かったけど、決して調子が悪かった訳ではない。カウント2-3が多かったのも、日本の打者をどうやったら打ち取れるか、慎重に投げながら模索していた結果だね。

記者：野村監督はもう1イニング投げて欲しかったようですが。
ラズナー：本当はもう1イニング行きたかったけど、もうかなり疲れてきていたので、これ以上投げるとチームを掛ける結果になりかねないと思ったから、あそこで降板した。今日は、小山がgood jobだったよ。

野村：予想外だ(笑)。5回3点と読んでいたんだけど。

記者：良い方向に期待を裏切られましたね。
野村：そう言う事だ。まぁ、そう言う事もあるわ。

記者：ポケットのふくらみはウィンニングボールですか？　いよいよ監督通算1500勝にリーチがかかりました。
野村：そうだね、勝ってくれたね。チーム全体に力がついて来たと考えて良いかな。