10/7 ホークス戦 レポート
楽天イーグルスは劇的なサヨナラ勝ちで、2008シーズンの最終戦を飾った。
両チーム勝てば5位が確定する最終戦は、緊迫した投手戦に。2年連続の2ケタ勝利を狙う楽天・田中、最多奪三振のタイトルがかかる福岡ソフトバンク・杉内の両先発が、一歩も譲らずゼロ行進。
田中は気迫の投球で9回10奪三振も、味方の援護なく降板。試合は延長戦に突入。
両チーム決め手を欠き、引き分け目前の延長12回、1死1・2塁のピンチを脱した楽天。するとその裏、先頭草野が2ベースを放つと、続く山崎武がレフト前に歓喜のサヨナラタイムリー。単独5位を決めた。
野村克也監督 試合後記者会見
野村:(会見場に入ってきて一言) 勝って良かったねぇ~(笑)。まぁ、またヒーローが良いじゃない。山崎がサヨナラ打って。「閉幕の舞台は整った!」って。フフフ。
記者:まさに決戦と言う感じでしたが。
野村:おー! 首位争いより面白いんじゃない!? 最高の試合じゃない!? ねぇ。手に汗を握る展開。0-0で両投手良く投げて、そして延長に入ってサヨナラなんて。ちょっと筋書き書いてもできないよ(笑)
記者:今年を振り返って頂けますでしょうか?
野村:今年はあまり振り返りたくないね・・・(苦笑)。7月ですよ・・・。その辺の原因をしっかり掴まないと、来年またやるわ・・・。6月の中旬くらいから始まったんだよね。
記者:今後のチームづくりは?
野村:まぁ、この前も言いましたけど、「組織はリーダーの力量以上に伸びない」って事で、私の力量ですよ。これは素直に認めざるをえないですよ。
記者:「考えて」と言う事を口酸っぱくおっしゃってきましたが。
野村:三年間、私の目指す野球がほとんど浸透せず、できていないのが残念。「考えろ」、「頭を使え」と言ってきたけど、具体的に示せなかったのが甘かったのかな。
記者:王監督のラストゲームでした。花束を渡す際はどのようなメッセージを?
野村:一つの時代が終わったと言うか、ONが引退すると一つの時代が終わったと感じますよ・・・。スーパースター、人気者はそう簡単に作れないからね。
一通りの挨拶だけだけど、完全に引退するんじゃなくて、今後もグラウンドに顔を出して、アドバイスを下さいと言いました。
記者:なかなかラストゲームとしては劇的なゲームでした。
野村:どうしてこうなったんか・・・(笑)
記者:田中投手のピッチングについて。
野村:夏の甲子園を思い出したよ。相手の杉内も良く投げた。
記者:現役時代、いつも2位でしたが、最後の最後で王さんを(順位で)抜きました。
野村:まぁ、最後に良い思いをさせてもらいました(笑)