試合情報

楽天イーグルスは先発･田中の力投も実らず連敗。

田中は立ち上がりにつまづき、栗山の2ベース、中島、G.G.佐藤の四球などで2死満塁とされると、中村に押し出し四球を与え先制を許す。4回には中村に失投を本塁打され、追加点を奪われた。しかしその後は、走者を許しながらも、粘りの投球でライオンズ打線を封じる。

打線は5回1死2･3塁の好機を逸するなど、6回まで無得点。7回にようやく高須のタイムリー2ベースで1点差とする。再び2点差とされた8回には、中村の4本目となる安打などで無死満塁としたが、内野ゴロの間に得点するのみ。12安打を放つもあと一本が出ず、ライオンズの継投に屈した。

野村：問題が解消されないね。

記者：４番・５番については？
野村：４番があれでは淋しいね。絶好のチャンスで最悪の当たり。２人とも、最近当たっていないね。いつ浮上してくれるのかわからないよ。スランプが長いと困るんだけどね。

記者：中村選手が４安打を放ちました。
野村：彼はバッティングに関してはいいものを持っているね。

記者：田中投手については？
野村：立ち上がりは力んだのかな。それとも西武を意識しすぎたのかもしれない。自分自身で余計なプレッシャーをかけているような立ち上がりだった。やらんでいい得点をあげてしまった。

それにしても打てないね。チャンスは作り出すのに相変わらず・・・・・・。
「ヒット多くして得点少なし」が解消できない。

記者：４番・５番の復調を待つしかないのでしょうか？
野村：２人とも同じタイプだからね。相手が怖がっているという前提で打席に入っているから、（配球を）読みやすいはずだ。（でも）特長を生かせていない。いつも技術で結構なことだが、そこからでは勝負強さというものは生まれないよ。

西武は（ペナントレースを首位で）走っているから、何とか２つ勝って少し面白くしたいと思った。田中は３点で抑えたから、責任は果たしている。でも、今日は良くなかったよ。よく３点でおさまった。絶対にギブアップしないところが、彼の性格の良いところなんだろうね。（でも）バランスが悪い。やっぱり西武への意識だろうか？　自分にかなりのプレッシャーをかけてマウンドに上がっていたんじゃないのかな、そう見えたよ。

（逆に）岸はリラックスして見えた。首位だから負けてもいいという気楽さか、それとも性格なのかはわからないけど、そう感じたよ。田中は真面目すぎるね。もっとリラックスすればいいのに。

記者：追いつけそうで追いつけない。そんな感じですね。
野村：そこが、微妙なチーム力の差だよ。選手個々のプレーを比較すると、まだ差があるね。西武の選手は、ここでどうすればいいのかを（考えている）ね。こちらから見れば、嫌な構え方をしているんだよ。

記者：中村選手が（４回の出塁で）１度しか２塁ベースを踏めませんでした。
野村：（渡辺）直人がブレーキだった。バントができない。ミスが多いと得点には結びつかないよ。