試合情報

楽天は終盤に突き放され、タイガースに完敗。今季6度目の3連敗となった。

プロ初先発の片山は初回、関本にソロを浴びて初失点。続く2回にも3連続四球で無死満塁のピンチを招くと、藤本の犠飛、赤星のタイムリー内野安打で2点を失った。しかし、3回以降は緩急を使った投球で無失点。7回の打席で代打を送られ降板したが、まずまずの先発デビューとなった。

打線は3回に井野のプロ初安打などで1死1･3塁とすると、高須の内野ゴロが併殺崩れとなり1点を返す。しかしその後は、タイガース投手陣に完璧に封じられ、反撃はならず。終盤は中継ぎ陣が失点し大量リードを奪われた。

野村：(野球の)ルールは変わったのか？野球は6回までだ・・・。

記者：先発が転んだら、みんな転んだと言う展開になりましたね・・・
野村：総崩れだな。リリーフ陣、いないもん・・・。考えなイカンなぁ～。先発陣を一人リリーフに降ろさないとイカンな。一人と言わず、二人は降ろさないとイカン。

昨日もデータを見ていたんだけど、うちのストップウォッチは左にカモにされているんだな。大きな課題だ。5割近く打たれている。その辺から課題が山積。手に負えない・・・。コーチも一生懸命やっているんだろうけど、なかなか伝わってこない。

記者：リリーフに回すピッチャーを大体決めているんですか？
野村：それもできんな。野球は後半の方が大事。うちの打線は良いピッチャーに対等に打っていけるバッターがいない、この前の内海と言い。あぁ言うピッチャーこそ、給料が高い人が打たないと。阪神は金本、新井、赤星・・・、給料の高い人が先発を崩している。

記者：本日先発の片山投手について聞かせて下さい。
野村：しょうがない。緊張するだろう。初先発、緊張するだろう。立ち上がりは力み。何がなんだか分からない力み。145km出ていたのは、コンピューター壊れたか？140km台が出てビックリ。137、8kmになってきてから落ち着いてきた。初先発に高い注文を付けても無理。「コントロール！」って口すっぱく言ったってなぁ～・・・。

記者：片山投手は今後は先発でしょうか？
野村：これから考える。若いから先発の方が良い。一番良いのは敗戦処理って言うのは分かっているんだ。この前、敗戦処理でスイスイ抑えたから、先発で使おうかと言う事になったんだけど。甲子園と言う大観衆の中で、しかも強い阪神を抑えれば自信になるだろうと思った。

フォームがどうも気に食わない。ピッチングはコントロール。コントロールはバランス。バランスはフォーム。体を活かしていない・・・。小手先だけ。足が上がらんもん。足をふっと上げないから、上体が勝ってしまう・・・。足の上がり少ないとピッチングコーチに言ったら、「体が固い」と言われた。

(足を上げる仕草をしながら)ジジイがこれだけ上がる。若いのはもっと上がるだろ！？(自分は)ただ座っているだけで、何もしていないのに。

記者：片山投手は三振が多かったように思います。
野村：凡打を見ると、大体ピッチャーの能力が分かる。打ち取ったのか、打ち損じているのか、ボール球に相手が手を出したのかを見る。今日は逆球ばかりで、打ち損じている。計算通りじゃない。望むのは酷だから、黙っていたけど。人が育つのには時間がかかる。巨人の内海だって、5年かかって一人前になっている。内海は社会人出身だけど、片山は高校から来ている。早い方だよ。体格をピッチングに活かせないかなぁ、って思う。

記者：甲子園で阪神に勝ちたいですね。
野村：ちょっと力の差があり過ぎる。阪神の先発は５、６回までと思って、力以上のものを出している。こっちは焦りが出る。(先発を)スーっと降ろすもんなぁ。これは近現代野球の新しいスタイルだ。真似するチームが出てくるだろう。意図して出来たものなのか、たまたまなのか分からないけど。まー、オレはたまたまだと思うけど。

ウィリアムスは何が良いかと言うと、喜んでマウンドに行く。日本人は連投とか肩が重いとか言うんだけど、外国人はこれが仕事だと割り切るから。外国人を挟んでいるのがポイントだ。しかも左だし。昨日と違って、素晴らしい球だったな。

記者：秋(日本シリーズ)の目標になりますね？
野村：そんなのは描いていない。Aクラスは難しい・・・。岩隈一人で頑張っているじゃないか。

記者：交流戦の優勝が消えてしまいました・・・。
野村：二つ勝ってもダメか・・・。一万円札がどっかに行っちゃったよ・・・。

記者：監督として単独1位の敗戦数になりました。
野村：不滅だ・・・。汚名を残した・・・。オレに似合う・・・。華やかな称号は似合わん。