試合情報

楽天イーグルスは12回裏、草野のサヨナラタイムリーで延長戦を制した。

初回、ヒットとフォアボールで2死満塁とすると、フェルナンデスのタイムリーヒットで先制点をあげる。

先発のドミンゴは制球良く試合を運び、7回まで無失点の好投。しかし8回に突如乱れて3連打で満塁とされ、内野ゴロの間に1点を返されて同点。なおも9回には片岡の犠牲フライで勝ち越しを許す。
しかしその裏、高波の2ベースヒットとボカチカのエラーで1死3塁とし、渡辺直のスクイズで同点に追いつき試合は延長戦へ。

楽天イーグルスは12回裏、フォアボールと送りバントで1死2塁とし、途中から3番に入った草野がレフト前へのヒット、バックホームを急いだレフト栗山が後逸している間にサヨナラのホームイン、4時間を越える死闘を制した。
10回途中からマウンドに上がり好投した川岸は、およそ3年ぶりの白星。

記者：３年ぶりに勝利を挙げました川岸投手です！ナイスピッチングでした！
川岸：ありがとうございます！

記者：本当に強気、強気で攻めのピッチングでしたね。
川岸：「僕しかいないんだ」という気持ちで投げました。

記者：この勝利は、楽天イーグルスのユニフォームを着ての初勝利となりましたね。
川岸：はい、嬉しいです！

記者：去年はなかなか結果が出ませんでしたが、今年は大事な場面での起用が増え、そして今日結果が出ました。
川岸：拾ってももらった立場なので、チームに貢献することしか考えていなかったので、今日結果が出て本当に嬉しいです。

記者：白星の報告を誰にしたいですか？
川岸：（照れながら）奥さんと・・・両親です！！

記者：この場を通じて、報告してください！（笑）
川岸：やったぞ～！！（笑）


■川岸強選手　試合後記者会見
記者：サヨナラ勝利になった瞬間の気持ちを教えて下さい。
川岸：嬉しかったですね。10回終わった時から、密かに点が入れば勝利投手だと思ってニヤニヤしてたんですけど(笑)、顔には出さないようにしていました。(報道陣爆笑)

記者：勝利投手になった気分は？
川岸：狙って取れるものではないんで、毎日一生懸命やるだけです。

記者：中日の時はケガなどで、なかなか出場機会にも恵まれなかったと思うのですが、それを経て今の心境を教えて下さい。
川岸：今は野球をできる場があるだけで幸せなんで、毎日が一生懸命です。

記者：ＧＧ佐藤選手に投じた球種は？
川岸：シンカーですね。

記者：強力ライオンズ打線相手と言う事でしたが。
川岸：開き直りですね。

記者：仙台でのお立ち台は初めてでしたが、いかがでしたでしょうか？
川岸：泣きそうだったんですが(笑)、って泣いたら嘘泣きかな？(笑)
スタンドの声援を聞いたら色々と思いましたけど、ホントに声援が嬉しかったです！

記者：この勝利を誰に伝えたいですか？
川岸：奥さんですね(照笑)。本当に感謝しています。中日をクビになってからプロポーズしたので・・・、こうして勝ちを見せる事ができて良かったです。

記者：ナイスバッティングでした！
草野：ハイ、ありがとうございます！

記者：一軍登録されて昨日はタイムリーヒット、今日も最後、良いところで打ちました！
草野：そうですね、散々打てなくてチームに迷惑をかけたので、勝利に貢献できて、チームにとっても、ファンの皆さんにとっても、僕にとっても一番良いことなので、良い結果だったと思います！

記者：12回の打席は自分で決めてやろうという気持ちで打席に向かったのですよね？
草野：もちろん、そういう気持ちで打席に向かいましたが、後ろにはタケシさん（山崎武司選手）が控えているので、何とかしてくれるだろうと心の余裕があり、意外と楽に打席に立てました！

記者：4時間23分という長い試合になりました。
草野：長い時間ずっと応援してくれるファンの皆さんに良いプレーを見せるように頑張ります！

記者：ファンへのメッセージをお願いいたします。
草野：長い時間、応援ありがとうございました！明日も試合がありますので、満員御礼でよろしくお願いします！


■　草野大輔選手　試合後記者会見
草野：(サヨナラ打の後、チームメイトから水を大量にかけられたので)
うぅ～、寒っ！

記者：ナイスバッティングでした。
草野：いやぁ、久しぶりだねぇ～(笑)。
チームに迷惑をかけて、打てないバッターを３番で使ってくれていたので、期待に応えたいと思っていましたよ。

記者：最後の場面はどのような心境で打席に？
草野：後ろに(山崎)タケシさんがいたんで、リラックスしてというか、気楽に打席に入れました。

記者：一軍に復帰してから、ヒットが出ていますね。
草野：しっかり真っ直ぐについていけて、逆方向にも良い打球が飛んでいるし、状態は上がってきていますね。

記者：これで去年の草野選手に戻ったのではないでしょうか？
草野：そうですね、「ただいま！」って感じですかね(笑)。これをキッカケにどんどんいきたいと思います。

記者：首位のライオンズに2連勝です。
草野：うちは良い雰囲気ですよ。最後まで諦めない雰囲気です。僕もこう言う性格ですから、前に出て盛り上げていきたいですね。

記者：野村監督も「草野は天才だ！」と言っていましたが？
草野：ハハハ、そりゃ打てば何とでも良く言ってくれますよ！(笑)
期待に応えられて良かったです。

記者：では、カメラに向かって監督へのメッセージをお願いします！
草野：えぇ・・・、それは勘弁して下さいよ・・・(苦笑)

・・・。

(しばらく戸惑った後に)
「監督！どうもありがとうございました！」

野村：間違いなく天才だな。草野は。向こうのリードは間違いじゃない。配球の基本。
バッターを意識過剰にさせてやる。配球の理想。（草野は）それを通り越して打っちゃう。天才だね（笑）。

記者：粘り強く戦い、首位西武に連勝をしました。
野村：選手は良く頑張っている。ビジターでもこういう試合ができるとな。内弁慶だから。

記者：川岸投手が良い仕事をしました。
野村：川岸は気が強いからな。気持ちで相手に向かっていく。彼の一番良いところ。
ストッパーとしては、もう一つ何かあるとな。性格的にはいいんだけど・・・。球威、相手が嫌がる球種。

記者：5割に復帰しましたね。
野村：今日「勝つ」のと「負ける」のと、借金「0」と「2」とでは、違う。
首位西武から二つ勝った。明日もこの勢いでマー君が守ってくれると、気持ちよく交流戦に入れる。

記者：ドミンゴ投手に勝ち星をつけてあげたかったですね。
野村：先発が足りないから、ドミンゴには自信をつけてあげると良いんだけど。なんか足りない。バッターが嫌がる球種が一つ欲しいな。

記者：9回のスクイズはしっかり決めましたね。
野村：（西武の）ストッパーの球が低いから、フライは無理。バントやりゃ転がるから。とりあえず同点にしないと。そういう判断。