9月23日（日）、Kスタ宮城に9月の冷たい雨が容赦なく叩きつける。上空には厚い雨雲が広がり、天候の回復は見込めそうにない。11時20分、ついに中止が発表され試合は水入りとなった。昨日の敗戦で3位ホークスとのゲーム差は「4」となった。残り試合は「13」。それでも、3位ホークスと4試合、2位ライオンズと5試合を残しているだけに、直接対決で一気に差を縮められるチャンスもまだ存在している。楽天イーグルスにとっては、すべての試合が明日なき決戦だ。

9月24日（月）ホークスの先発は攝津正。ここまで16勝をマークし、ハーラーダービーを独走。現在、7連勝中と破竹の勢いだ。ホークスにとっても落とせない一戦。武田をスライドさせず、満を持してエースをKスタ宮城のマウンドに送り出す。今季、楽天イーグルスは攝津に4戦全敗。防御率も0.87とほぼ完璧に封じられている。正直、顔も見たくない相手ではあるが、この高い壁を乗り越えねばクライマックスシリーズへの道はない。打線ではガルシアが攝津に対して12打数5安打2四球と打ち込んでいる。恐らく4番に座るであろうこの男の前に、いかに走者をためられるか。松井、牧田も攝津から本塁打を記録している。攻略のチャンスは必ずあるはずだ。

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楽天イーグルスの先発はスライド登板となる田中将大。9月25日（火）からのライオンズ戦に回るのでは、との一部予想もあったが、攝津とのエース対決が実現。今季のスライド登板は7月13日（金）のファイターズ戦で一度。斎藤佑樹との「天が導いた対決」を制し、見事勝利を収めている。明日のスライド登板に関しても調整の心配は無用だ。

1点を争うゲームが予想される中、田中は「絶対に先に点はやらない」と誓っているはず。もちろん簡単に勝てる相手ではないが、こちらもホークス戦5連勝中のスーパーエースのカードを切った。相手にとって不足なし。負けられないエース対決。闘志はさらに熱く。激しく。