昨日の引き分けに続き、今日の接戦を落とした楽天イーグルス。先発の菊池が柳田に一発を浴びるものの、6回2失点と先発の役割を果たす。打線も1回に松井のタイムリーで先制すると、1点を追う5回にはダブルプレーの間に同点に追いついた。しかし終盤の8回、守備の乱れから2点を失った。楽天イーグルスに重くのしかかる一敗。3位ホークスとのゲーム差は「4」に広がってしまった。それでもチームにあきらめのムードはない。明日登板のエースが執念の投球で流れを引き寄せる。

9月23日（日）ホークスの先発は武田翔太。彗星のごとく現れ、高卒ルーキーではホークス球団記録に並ぶ6勝をマーク。楽天イーグルス釜田佳直とともに球界の未来を背負って立つ逸材だ。楽天イーグルスは今季1度対戦。8月12日（日）の15回戦（ヤフードーム）で田中将大と投げ合い、6回途中まで2安打1失点と堂々のピッチング。長身から繰り出される角度のある投球とマウンド度胸に手を焼かされた。武田はKスタ宮城初登板。これがどう影響するか注目だ。武田は現在自身2連勝中。しかし、前回と前々回の登板では、ともに5回4四球と制球に不安を残す。楽天イーグルスは数少ないチャンスを一撃で仕留め、「プロの洗礼」を浴びせたい。

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楽天イーグルスの先発はエース田中将大。9月16日（土）のバファローズ23回戦（ほっと神戸）では勝ち星こそ逃したものの、6回10奪三振1失点の力投でチームの勝利に貢献。「球数が何百球いこうがしっかりと抑えられれば」。9月9日（日）のライオンズ19回戦で完投勝利を収めると、悲壮な覚悟で「エースの責任」を語った田中だったが、今後のフル回転を見据え後続にマウンドを譲った。

シーズン終盤に入り、延長2試合を含む3連続完投など鬼気迫る投球を続けている田中。この獅子奮迅の活躍で、チームは徳俵で踏ん張る。ホークス戦は2010年から5連勝中。また、今季Kスタ宮城では9戦5勝4完投2完封、防御率1.39と圧倒的な強さを誇る。絶対に勝つ。勝利への想いは熱く。激しく。決戦の舞台でエースが燃える。