9月7日（金）本拠地・Kスタ宮城での大事なライオンズ3連戦初戦。最後の打者を打ち取った青山に笑顔はなかった。9回二死満塁のピンチを切り抜け、1-0と薄氷の勝利。一つ勝つことの難しさを改めて思い知らされたゲームだった。5回藤田のタイムリーで奪った虎の子の1点を辛島、ラズナー、青山と必死の継投でしのぎ切った。これで3位まで4ゲーム差。当面のライバルであるホークス、マリーンズが9月に入ってから失速しているだけに、今が一気に畳み掛けるチャンスだ。

9月8日（土）ライオンズの先発はベテラン左腕・石井一久。自身4連勝中と勢いに乗る。今季の対戦は1試合。8月18日（土）西武ドームでの激戦に敗れている。石井がKスタ宮城で登板するのは2009年以来となる。打撃陣では今季、昨季ともに石井から2打数1安打と結果を残している左キラーの中島、昨季一発を記録しているガルシアらの右打者に期待。一軍に合流したばかりの3年目のホープ・西田にもどこかでチャンスが来るはずだ。プロ初ヒットが飛び出すか注目したい。

試合日程・結果　順位表　投手成績　打撃成績

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楽天イーグルスの先発は戸村健次。5月26日（土）ベイスターズ戦（Kスタ宮城）以来の登板となる。今季は飛躍の年となるはずだった。4月4日（水）ホークス戦で今季初先発すると、走者を許しながらも要所を締めて5回1失点。念願のプロ初勝利をマークした。5月11日（金）のバファローズ戦（京セラドーム）では、星野監督に通算1000勝をプレゼントするなど今季3勝を挙げた。ところがそこから本来の力を発揮できず、ファームでリベンジの時を待つこととなった。

11試合に登板したイースタン・リーグでは4勝。防御率はリーグ2位の2.48と結果を残し続け、9月1日（土）ジャイアンツ戦（鶴岡）では完封勝利。6回までノーヒットと状態の良さをアピールし、ついに一軍への切符をつかんだ。「やっとプロ野球選手として一歩踏み出せた。これからは僕自身がチームを助けて、引っ張っていけるようなピッチングをしていきたい」。3年目のドラ1右腕が初勝利で熱く語った意気込みを、今こそ実現する時だ。