9月5日（水）のファイターズ戦（東京ドーム）、終盤の逆転劇で連敗を止めた楽天イーグルス。それでも後がない状況は続くが、9月7日（金）から本拠地・Kスタ宮城で行われるライオンズ3連戦で何としても上位を叩き、浮上のきっかけをつかみたいところだ。今季のライオンズ戦は6勝9敗（1分）と分が悪く、現在6連敗中。しかし、シーズン序盤は打ち合いを制しゲームを優勢に進めた。苦手としているヘルマン、秋山、浅村らを封じ、ライオンズ打線を分断したい。

9月7日（金）ライオンズの先発は野上亮磨。シーズン中盤からローテーションに定着すると、そこから破竹の勢い。自身6連勝中で自己最多の7勝をマーク。終盤、チームの首位奪還に貢献している。今季、楽天イーグルスは2度対戦して一つの勝ち星を献上しているが、一度はノックアウトしている。野上からホームランを記録している銀次、痛烈なタイムリーを浴びせている牧田らが中心となって攻略したい。ライオンズ戦無失点の青山にバトンをつなげば勝利は目前だ。

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3連戦の頭は辛島航。今季のライオンズ戦は1勝2敗と負け越してはいるものの、内容的には互角以上に渡り合っている。自身プロ初先発となった5月1日（火）、西武ドームでの一戦では7回途中1失点の好投。見事プロ初勝利を手にした。星野監督も「ナイスピッチングという言葉じゃもったいないくらい」と手放しで絶賛。辛島がローテーション定着のきっかけとなった会心の試合だった。

前回登板、8月31日（金）のバファローズ戦（Kスタ宮城）では、序盤に一発を浴びたが粘りのピッチングで今季5勝目。自身の連敗を2で止め、復調を予感させた。「ピンチがずっと続いてしまったが、そこから粘れたというのは大きい」。ゲームメークに優れた若き左腕が、またしてもチームのピンチを救ってくれるはずだ。