2011/01/19 (水)

岩隈久志選手 社会貢献活動について

岩隈久志選手が2010年3月までにボランティア団体・ハビタットフレンズ仙台(国連ハビタットを応援する市民ボランティア団体)への寄付を通じて、同団体がアフリカのエイズ孤児支援のために行っている「命の水プロジェクト」の一環として、アフリカ・ケニア、ウガンダ、タンザニアに飲料用の貯水タンクを合計8基建設、寄贈し、現地の方々の生活に活用され始めた事が分かりましたのでお知らせします。

アフリカ・ケニア、ウガンダ、タンザニアといった国々では安全な水を手に入れる事が大変困難で、水汲みは女性や子どもの仕事とされているようですが、苦労して手に入れた水に寄生虫がいたり、ヒ素が混入していたりと、決して安全とは言えない状況で、この度岩隈選手の寄付によって建設、寄贈された飲料用貯水タンクによって、子どもたちに衛生的な水を供給できる事になりました。
岩隈選手は「子ども達に夢を持ってもらいたい」と言う願いから、2006年より公式戦で1勝を挙げるごとに10万円をハビタットフレンズ仙台に寄付してきました。積み立てられた寄付金はハビタットフレンズ仙台を通じて、世界中の子どもたちの命と安全を守るプロジェクトに活用され、これまでも岩隈選手の寄付によってスマトラ島沖大地震で被災したタイ国の小学校に図書館「Peaceful World 21」の建設と書籍寄付(2008年)、フィリピンのごみ拾いで生計を建てている母親たちが働ける裁縫施設とその子ども向けのラーニングセンターの建設(2009年)等の支援プロジェクトに役立てられてきました(下記、過去事例参照)。
更に現在も、ラオスの首都ビエンチャンの北200キロにある村の小学校の子どもたちの飲料水を確保するための雨水貯蔵タンクならびに衛生設備(トイレ)の建設に寄付、現在建設中です。

岩隈久志選手は、引き続き、このような社会貢献活動を積極的に行っていく予定です。

岩隈久志選手コメント

「自分が試合で勝つ事によって、このような形で世界中の方にお役に立てる事は本当に嬉しく、自分のプレーのモチベーションにもなり、プロ野球選手冥利に尽きます。世界中の子どもたちに「大きな夢」を持って欲しいし、これがきっかけで健康な生活を送って、前向きに夢を持って自分の人生を切り拓いていくきっかけになったらこの上なく嬉しいです。世界中の子どもたちが幸せに暮らす事ができるような世の中になるように願っています。世界中の子どもたちに夢や希望を持ってもらうためにも、一つでも多く勝ち星を挙げて、今年こそは悲願の球団創設以来、初の優勝を勝ち取れるようにシーズンを戦います」

岩隈久志選手が寄贈した事例

(1)ミャンマー北部の村の子どもたちに給食費の支援(2007年)
ミャンマー北部の町タチレクから山の中に入ったヤパー村の子どもたちに給食を支援。 この地域は貧困から子どもたちが物乞いに出たり、親の農作業の手伝いがあり学校に来ない子どもも大勢います。このような地域では学校給食があることで子どもが学校に来ることがよくあります。せめて一日に1食くらいは栄養のある食事をおなかいっぱい食べさせたいと願う親たちが子どもを学校に行かせるからです。この地域の子どもたちが勉強をして自分の夢を叶えることができるようにとの願いから給食費を支援しました。子どもたちからお礼に絵が届きました。

 

(2)スマトラ島沖大地震被災地・タイ国に図書館「Peaceful World 21」建設(2008年8月)
2004年12月に発生したスマトラ沖大地震で特に被害の大きかった地域タイ国ラノーン県ムアン郡の小島にある「バーン・コ・シンハイ・スクール」に図書館「Peaceful World 21」を建設。同校には津波の被災で不安な思いで日常生活を送っている子どもや、教科書すら読めない子どもも多くいたため図書館を建設、寄贈する事になりました。

 

(3)フィリピン・イロイロ市に裁縫施設と子ども向けのラーニングセンター建設(2009年12月)
フィリピン・イロイロ市のスカベンジャー(ゴミ拾いを主な生計手段としている人々)を対象に母親たちの自立支援の為の裁縫施設を建設、寄贈、同じ施設内に子どもたちにのラーニングセンターを併設。施設内には、児童書も用意し、母親が仕事をしている間に子ども達も安全に遊んだり、学んだりできるようになりました。

(4)アフリカエイズ孤児支援「命の水プロジェクト」飲料用貯水タンク建設(2010年3月)
国連ハビタットがアフリカのエイズ孤児支援のために行っている「命の水プロジェクト」の一環として、アフリカ・10000リットル規模のタンクをケニア(3基)、ウガンダ(3基)、45000リットル規模のタンクをタンザニア(2基)に飲料用の貯水タンクを建設、寄贈。これらの地域はアフリカの中でもエイズの被害が多く、孤児となった子どもたちは貧困の中での生活を余儀なくされています。人々は安全な水を手に入れる事が大変困難で、水汲みは女性や子どもの仕事とされているようですが、苦労して手に入れた水に寄生虫がいたり、ヒ素が混入していたりと、決して衛生上安全とは言えない状況でした。タンクができるまでは、子ども達が遠く離れた川まで水をくみに通っており、川の水は汚染されている事が多く、また子ども達が水くみの途中で襲われる危険や、水汲みに時間が取られるために学校に通う時間がなくなることもありました。岩隈選手の寄付によって建設、寄贈された飲料用貯水タンクによって、子どもたちに衛生上安全な水を供給できる事になりました。 タンクの全てに「Water for Life with Wishes for Growth, Prosperity & Peace Donated by HISASHI & MADOKA IWAKUMA」と書かれている。

 

(5)ラオスの学校給水・衛生設備建設 (現在建設中、2011年夏頃に完成予定)
ラオスは東南アジアの中でも最も貧困な国のひとつです。そのラオスの首都ビエンチャンの北200キロにある村の小学校の子どもたちの飲料水を確保するための雨水貯蔵タンクならびに衛生設備(トイレ)を建設中。ラオスでは給水設備や衛生設備(トイレ)がない学校も多く、子どもたちの学習環境はあまりよい状況とは言えません。伝染病が蔓延することもあります。子どもたちの健康を守り、安心して勉強を出来る環境を整えるためにこれらの事業を実施しています。24,000リットル容量の雨水貯蔵タンクは乾季にも水を使うことができるため、子どもたちの学校生活が大いに改善します。この事業は現在建設中です。

ハビタットフレンズ仙台 概略

主に発展途上国の都市に暮らす人々の居住問題に取り組み、街づくりを通して、世界の人々の自活の道を開く支援を目的とした国連組織「国際連合人間居住計画(略称:国連ハビタット)」および日本ハビタット協会を応援する市民ボランティア団体。本部はケニア・ナイロビ。

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