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素晴らしいセレモニー。昨年を思い出します。

重苦しい、苦しい、悲しいシーズンでした。
でも、最後まで本当に見届けてくれまして、感謝します。

思い起こせば、4年前、大震災から私が就任しました。
どうなるのやらと、本当に、何と言うか、悲しいスタートでした。
でも、選手たちとともに、東北の人たちを何とか喜ばせよう、少しでも和ませよう、そういう思いでスタートした一年でした。

勝負というのは本当に残酷です。
昨年の、皆さんから、選手から、何度も何度も宙を舞った、あのシーンを思い出します。
あのまま、本当に時計が止まって欲しいと思ったくらい、嬉しいあの瞬間でした。

まさに、今年と昨年は天国と地獄です。
歓喜の後には悪魔が常に寄り添っている。
人生ってそんなもんかな、そんな思いでこの一年間を過ごしました。

最大の責任は、私が長期に渡り、皆さんの前から消えたことです。
痛切に責任を感じております。
このままでは皆さんを喜ばせられない。そういう思いで、今日限り、ユニフォームを脱がせていただきます。

本当に4年間、短いようで、私にとっては非常に長く感じました。
特に一年目は、皆さんとともに、苦しみ、励まし合い、何とか生き抜こうと、そういう思いで東北の皆さんとともに闘ってまいりました。

皆さんも忘れてはいけません。あの悲しさ、悔しさ。
我々もいつまでも勝負の世界というものは、悲しさや喜びが入り混じってきます。

ただ今年、こういう結果になりましたが、選手たちが（来年以降）まだ皆さんとともに夢を追いかける、目標に向かって前に進むことができます。
中途半端に4位5位じゃ面白くない。思い切って最下位から皆さんを喜ばせよう。
そんな選手になってもらいたい。

ようやく、スタンドの皆さんから激しい野次が飛び出しました。
私はこれが一番嬉しい。
やはり皆さんが選手を育てる、チームを強くする。
その責任が皆さんにもありますよ（笑）。
大いに、悪いことは悪い、いいプレーをしたら褒めてやる。そういう思いで選手を見つめてやってください。

最後に選手諸君、コーチの皆さん、本当にこの4年間ありがとう！
裏方さんにも本当にありがとう！
社員の皆さん、こんなに素晴らしい最後のセレモニーを催してくださいまして、本当にありがとうございました。

イーグルスの監督になって本当によかった！
最高に幸せな野球人生を送らせてもらいました。
まだ遠くから、皆さんとともに、彼らの目標をしっかりと応援してやりましょう。

本当に皆さん、ありがとう！

さよなら！