試合情報

田中が杉内とのエース対決を制し、楽天イーグルスは連敗を2で止めた。

楽天先発の田中は四回までパーフェクトピッチング。ホークス先発のエース杉内と息詰まる投手戦を展開。四回にはレフト中島、ショート松井稼の好プレーも飛び出し、負けられない試合をバックももり立てた。田中もそれに応え五回無死一、二塁のピンチも併殺と三振に斬って取り得点を許さない。

田中の好投に打線も応える。八回、先頭のガルシアがヒットで出塁し、二死二塁から牧田、聖澤の連続タイムリーで2点を奪い待望の先制点。

ところが完封目前の田中が九回に捕まり、カブレラにタイムリーを許し1点差に迫られ、なおも二死満塁と絶対絶命のピンチを迎えてしまう。しかし、田中は気迫の投球で追撃を断ち完投で12勝目を挙げた。

記者：今日のヒーローは杉内投手とのエース対決を制しました田中投手です！　おめでとうございます！
田中：ありがとうございます！

記者：最終回に苦しみましたが、最後の打者を打ち取りガッツポーズ。どんなお気持ちでしたか？
田中：ファンの皆さんもそうですが、守っている野手、ベンチのチームメイトにも冷やひやさせてしまって、本当に申し訳ないです。

記者：勝利した後、ベンチの中でも悔しそうな声を上げていましたね。
田中：最後はピシッと締めたかったので、何か引っ掛かるものがありますが……、連敗を止めることができて良かったです。

記者：ただ、9回1失点。エース対決を制しました。今日良かった点を教えて下さい。
田中：テンポ良く投げることができましたし、状態も良かったです。後半に入るにつれてボールが甘く入ってしまったので、修正していきたいです。

記者：相手が杉内投手ということで、非常に気合が乗ってのピッチングでしたね。
田中：何としても杉内さんに勝ちたかったので、こういう結果になって良かったです。来週もKスタ宮城で同じカードがあるので、またしっかりと投げられるように頑張りたいと思います。

記者：序盤は非常に緊迫した投手戦でした。
田中：自分のピッチングをして、しっかりと投げるだけと思っていました。

記者：そして味方打線が点を取ってくれました。
田中：バックの好守にも助けられましたし、点を取ってくれると信じていました。

記者：最終回は155キロも計測しました。
田中：あんなクソボールで155キロを出しても全然価値はないです……。

記者：エース対決を制し自身2連勝。今日は大きな勝利となったと思います。今後に向けてひと言お願いします。
田中：今日は連敗をしっかり止めることができたので、また明日からひとつずつ勝利を積み重ねていきたいと思います。ありがとうございました！

今日の杉内から2点取ったのは評価していい。
そろそろかなと思っていたが、牧田がツーアウトからよく打ったし、直後、聖沢のタイムリーが大きかった。

ディフェンスも終始締まっていたし、個人的には好きな部類の試合だった。

田中は後1人までは申し分なかった。最後、久々に胸騒ぎがしたが。