2011.04.15 FRI
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4/15 オリックス・バファローズ戦 レポート

楽天イーグルスは甲子園でのホーム開幕戦に競り勝った。

楽天は一回、松井稼の通算19本目となる先頭打者ホームランで幸先良く1点を先制。先発・田中も三回までノーヒットに抑えるなど完璧な立ち上がりを見せる。ところが四回にT-岡田に同点タイムリーを許して追いつかれる。六回には二死から再びT-岡田にタイムリーを許して勝ち越されてしまった。

それでも打線が意地を見せ、直後の六回、先頭の鉄平が四球で出塁すると、山崎がタイムリースリーベースを放ち同点。さらに岩村の犠飛で計2点を挙げ、すかさず逆転に成功した。

田中は終盤に入っても球威が衰えず、八回一死二塁のピンチも連続三振で切り抜けた。結局、田中は2失点の完投で今季初登板初勝利をマークした。

田中将大選手 ヒーローインタビュー

記者:気迫溢れるピッチングでしたね!
田中:そうですね。出来としては全然良くなかったんですけど、打線のみなさんや、バックの人たちに助けられて、気持ちがどんどん入っていって、何とか粘って勝つことができました。(歓声)

記者:田中投手にとって開幕戦でした。どんな気持ちで投げたのでしょうか?
田中:攻める気持ちをしっかり持って投げようと思っていたのですが、前半ちょっと受身になってしまって、そこが良くなかったです。逆転していただいて、そこからスイッチがやっと入ったかなという感じでした。

記者:田中投手にとっては特別な場所、聖地・甲子園でのマウンドとなりましたね。
田中:甲子園でこうしてヒーローインタビューを受けているのも、なんかちょっと変な感じがするんですが、この大事な試合に勝つことができて本当によかったです。(歓声)

記者:見事な完投勝利。投球数もわずか110球です。
田中:あぁ、そのくらいだったんですか?(苦笑)あんまり自分でどれくらい投げてるか分からなかったんで、1イニング、1イニングしっかりと抑えようという気持ちで投げました。

記者:お隣の山崎選手の激走が、後押しになったんじゃないですか?
田中:山崎さんには、僕が投げてる時しっかり打ってもらっているので、なんとしてもこの得点を守らないといけないなと思いました。

山崎武司選手 ヒーローインタビュー

記者:素晴らしい激走でした!
山崎:足速いでしょ?(場内笑)ホームランだと思ったんですけど、甲子園は広いですね!(笑)Kスタ宮城ならホームランだったんですけどね。

記者:バッターボックスにはどんな気持ちで入りましたか?
山崎:『ランナーをためて後ろに後ろに』ということを監督に言われますから、つなげようという気持ちが良いバッティングになりました。

記者:今日も星野監督の声は聞こえましたか?
山崎:毎打席聞こえます!(笑)

記者:田中選手のピッチングを、バックでどうご覧になっていましたか?
山崎:(田中選手を見ながら)将大は甲子園でほとんど負けないというジンクスがあるみたいで、僕は高校野球で甲子園にいったことありませんから、いつも田中には嫌味を言われるのですが(田中選手苦笑)、最初に良いところでこうやって勝てると、今年は20勝してくれると思います!(場内大歓声)

記者:今日のような戦いは東北に元気を届けられると思います。あらためてメッセージをお願いします。
山崎:東北のみなさん、今日勝ちました! ありがとうございます。甲子園球場を借りて、関西のファンの方もこんなにたくさん来ていただきました。今日は本当にありがとうございます。明日、明後日も試合がありますから、今日来た人は当然来ると(笑)。
そして、お友達を2~3人連れて明日は5万人でやりたいと思います! ぜひみさなんお友達を連れてきてください。宜しくお願いします!(場内大歓声)

記者:田中投手、最後にひと言お願いします!
田中:東北のみなさん、やりました! この甲子園球場で、高校時代は1塁ベンチで負けました。しかし、今日は1塁ベンチで勝つことができたので、本当に良かったと思います。皆さんの応援のおかげでした!
ありがとうございました!!!(場内大歓声)


■田中将大選手 試合後記者会見
記者:ホーム開幕戦の勝利、おめでとうございます。
田中:ありがとうございます。

記者:今日のピッチングを振り返ってください。
田中:あまり良くありませんでした。考え過ぎて投げた分、良くなかったのだと思います。でも逆転してもらったので、助けてもらいました。あとは、気持ちで投げました。バックの皆さんに助けられて、切り抜けることが出来ました。

記者:山崎選手の全力疾走もありましたね。
田中:すごく力になりました。(点を)とられて、すぐに取り返してもらって感謝しています。今はチームがひとつになって戦っています。

記者:バックを信頼して、それで修正出来たのですね。
田中:後半は特に、良い感じで投げることが出来ました。

記者:最後に勝利の瞬間は、雄叫びが出ましたね。
田中:今日は勝たなければならなかった試合。東北の皆さんに良い知らせを届けたかったので、良かったです。

星野仙一監督 試合終了後記者会見

記者:本日は1点差ゲームになりましたね。
星野:きつかったね。9回がこんなにも長いとは思わなかった。

記者:今日の勝因はどこですか。
星野:田中がしっかり投げてくれたし、タケシ(山崎武司選手)は、何十年振りにあんな走塁を見たかな。まだ走れる。タッチアップもしっかり走ってくれたな。

記者:田中投手はいかがでしたか。
星野:良かったと言うのは当たり前。彼の実力からすると1点ぐらいと計算していたよ。開幕後、初登板だったから、良しとするか。

記者:山崎選手の3塁打とタッチアップは必死さが伝わってくる走塁でした。
星野:必死さが出ることは良い。若い選手も見習って必死さを出さなきゃいけない。

記者:松井稼頭央選手の先頭打者ホームランはいかがでしたか。
星野:あれは、カズオもパワーがまだあるということだな。

記者:久し振りの甲子園での采配はいかがでしたか。
星野:意外とお客さんがたくさん入ってくれたと感じました。遅い開幕ではあったけど、関西の人は優しいなと。

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