2011.04.12 TUE
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4/12 千葉ロッテマリーンズ戦 レポート

4月12日、東日本大震災の影響で延期されたプロ野球が開幕。
楽天イーグルスはQVCマリンで千葉ロッテとの開幕戦に臨み、終盤の集中打で見事逆転。
星野仙一新監督へ開幕戦勝利をプレゼントした。

楽天先発の岩隈は一回に先頭打者を出塁させるも、併殺で後続を断ち無失点。続く2イニングも三者凡退で仕留めるなど順調な立ち上がり。しかし四回にキャッチャー嶋の捕球エラーで先制された。

打線は五回まで千葉ロッテ先発の成瀬にほぼ完璧に封じられていたが、六回に聖澤の犠飛で同点に追いつく。さらに、七回二死一、三塁と成瀬を攻めると、嶋が自らのエラーを取り返す1号3ランを放ち勝ち越しに成功した。八回には山崎、高須の連続タイムリーで突き放した。

完投目前の岩隈が九回に福浦に3ランを浴びて2点差に詰め寄られたものの、新外国人選手スパイアーが反撃を断ち切り来日初セーブを記録。日本球界復帰の松井稼、岩村も安打を記録した。

岩隈久志選手 ヒーローインタビュー

記者:見事開幕戦勝利を飾りました岩隈投手です! おめでとうございます!
岩隈:ありがとうございます!

記者:きょうはいつもの雰囲気とは違って、気が引き締まったんじゃないですか?
岩隈:そうですね。みんなと一緒に戦えて勝利できたことは本当に嬉しいです!

記者:特に今シーズンは震災もあり、開幕も遅れました。そんな中での開幕投手。振り返ってきょうのピッチングは?
岩隈:最後まで投げきることはできませんでしたが、こうやって球場に集まってくれたファンのみなさんと一緒に戦っての勝利ですし、また、東北のみなさんと一緒に戦っての勝利だと思っています。

記者:きょうは試合前にチームで星野監督とのミーティングはあったのでしょうか。
岩隈:「みんなで勝っていこう!」と言われました。

記者:今年はファンのみなさんも躍進を期待しています。改めて力強いメッセージをお願いします。
岩隈:本当に一試合一試合、全力プレーで勝利を積み重ねていきたいと思います。(被災地の)みんなも頑張っていると思いますし、笑顔を届けたいと思っています!


■岩隈久志選手 試合後記者会見
記者:今の気持ちを教えてください。
岩隈:何と言っていいのか・・・。初めての試合(2005年3月26日(土)千葉ロッテ戦)と同じで、皆で勝ち取った1勝だと思います。

記者:レフトスタンドから大きな声援がありましたね。
岩隈:大きな声援をもらって粘り強いピッチングが出来たと思います。嶋が良いところで打ってくれました。

記者:ピッチング内容はいかがでしたか。
岩隈:球を散らしながら、粘り強く最小失点に抑えることが出来たと思います。出来れば完投したかったけど、勝てて嬉しいです。

記者:途中、地震で試合が中断しましたね。
岩隈:中断後も集中してピッチングができました。

記者:今後の抱負をお願いします。
岩隈:今年は特別な年にしたいので、良い結果が残せるように頑張ります。

嶋基宏選手 ヒーローインタビュー

記者:打のヒーロー嶋選手です! 見事な勝ち越し3ランホームランを放ちました!
嶋:ありがとうございます!

記者:きょうはグッと込み上げるものがあるんじゃないですか?
嶋:そうですね……。(言葉を詰まらせ)東北のみなさんと一緒に戦っていますので、みなさんの気持ちがあの打球に乗ったんじゃないかと思っています。

記者:先日、嶋さんがおっしゃった「野球の底力」。きょうは嶋さんの「底力」で大事な試合の勝利に貢献しましたね。
嶋:1点目は僕のミスで取られてしまい、岩隈さんにも迷惑を掛けました。それを取り返したいという強い気持ちがあの一打につながったと思います。

記者:(ホームランを放ち)ベースを一周しているとき、何か頭に浮かびましたか。
嶋:とにかくまだ開幕戦で、一勝一勝積み重ねていこうと。また、東北のみなさんと一緒に戦っていきたいという思いで、ガムシャラに走っていました。

記者:まだまだ試合は続きます。最後に力強いメッセージをお願いします。
嶋:まだあと143試合あります! 僕たちも全力プレーで頑張ります。一緒に戦っていきましょう! 応援よろしくお願いします!

星野仙一監督 試合終了後記者会見

記者:8年ぶりの現場復帰ということで、プレッシャーはありましたか?
星野監督:勝って、ホッとしたというか・・・そんな気持ちです。

記者:成瀬に対して、序盤は非常に苦しみました。
星野監督:成瀬は良いピッチャーだからね。中島が良いツーベースを打ってくれた。そのあと送って、聖澤が良く返してくれた。これでリズムが崩れたね。

記者:7回ツーアウトから岩村選手からの攻撃で始まりましたね。
星野監督:嶋の底力をみたね。意地をみせた。とにかくホッとしました。

記者:この後、山崎選手のタイムリーもあり、リードが広がりましたが、監督の表情は厳しいままでした。
星野監督:そうですか?9回が終わるまで慎重に、という意識をもっていた。

記者:岩隈投手に関しては、いかがですか?
星野監督:自分のリズムで投げていたね。合格点だと思う。自分のバースデーでもあるしね。最終回の3点に関しては、選手達にとっては気が引き締まるし、明日につながると思う。

記者:その後、守護神にはスパイアー投手を起用しました。
星野監督:迷いはなかった。流れがロッテに傾いていたので、スパイアーが抑えてくれた。

記者:理想的な展開だったのではないですか?
星野監督:理想とは言えないけど、6点を取ってくれて、まあホッとしました。

記者:ファンの声援が底力を生んだのでは?
星野監督:ロッテのファンも声援を送ってくれたので嬉しかった。

記者:被災地で苦しんでいる方々も喜んでいるのではないでしょうか?
星野監督:球団が避難所にテレビを設置してくれたので、この勝利を見て喜んでくれていると思います。

記者:ウインニングボールは?
星野監督:クマがくれました。

記者:この一勝は大きいですね。
星野監督:三木谷会長が朝、激励をしてくれた。「今日の一戦は144分の1ではなく、大事な一戦」という訓示をしてくれました。とにかく、ホッとしています。

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