5/29 カープ戦 レポート
楽天イーグルスは延長戦の末、サヨナラ勝ちで接戦を制した。
先発のエース・岩隈は初回から持ち前のキレのあるコントロールで打たせて取るピッチングを披露。5回までは2安打無失点と好投するも6回に天谷に2ランを放たれて先制を許す。以降崩れることなくカープ打線を封じた岩隈にとって悔やまれる1球となった。
打線はカープ先発・スタルツの直球を攻略できず7回まで無失点に抑えられる。
8回から代わった救援陣を攻略し同点として延長戦へと突入した。
10回に先頭鉄平のヒット、山崎・代打リンデンの連続四球などで1死満塁とすると、嶋のプロ初となるサヨナラヒットで勝利を収めた。
嶋 基宏選手 ヒーローインタビュー
記者:おめでとうございます!
嶋:ありがとうございます!
記者:満塁の場面、そして2-3、どんな気持ちで最後のボール打ったのでしょう?
嶋:みんなが一生懸命つないでくれたチャンスだったんで、何としてでも返したいとい気持ちで打席に入りました!(場内歓声)
記者:最後の打席は、ファウルで粘ったりというシーンが続きましたけど打席に立っていてどうでしたか?
嶋:足がプルプルきました!(場内爆笑)
記者:その割りに笑みも浮かんでましたがそのあたりどうでしょう。
嶋:ブラウン監督が、三振してもいいから思いっきり振って来いと言ってくれたんで、それで吹っ切れてヒットに出来ました。(場内拍手)
記者:最後打ったボールは何だったでしょうか?
嶋:真っ直ぐです。
記者:抜けた瞬間どうでした?
嶋:えー感無量でした。(場内歓声)
記者:今日の勝利はチームにとっても大きい1勝じゃないですか?
嶋:そうですね、まだ借金もありますし、1つ1つ勝っていくことがチームの勢いになってくると思いますので明日も必ず勝ちたいと思います。(場内歓声)
記者:たくさん駆けつけてくれたファンのみなさんに一言御願いします。
嶋:苦しい試合が続いてますけど、ファンのみんなと、選手みんなで、これを打破して絶対にクライマックス行きましょう!(場内大歓声)
記者:今後の試合はどんな戦いを見せて行きたいか、一言御願いします。
嶋:ほんとに全試合勝つしかないんで、毎試合勝つつもりで。また、球場にきて熱い声援宜しく御願いします!(場内歓声)
記者:ありがとうございます。
嶋:ありがとうございましたー!
マーティー・ブラウン監督 試合終了後記者会見
記者:仙台では劇的な勝利が続いてますね。
ブラウン:嶋のサヨナラタイムリーはもちろんだけど、中村紀は貴重な同点打を打ってくれたし、岩隈は天谷への失投があったけれど、それ以外は勝利投手に相応しいピッチングをしてくれた。
記者:嶋選手は前の打席でバスターを仕掛けてましたが、サヨナラの場面では何かアドバイスしたのですか?
ブラウン:送りバントのとき、ファーストとサードが突っ込んできたらバスターにしていいと指示を出しているので、あの場面でバスターは嶋の本人の判断だよ。不運にも打球は正面をついてしまったけれどね。
サヨナラの打席では永川はフォークボールが得意な投手だけど、カウントが有利になるまではストレートでカウントを整えてくるからそれを逃さずに打つことを伝えたよ。
記者:永川投手の対策は考えられていたのですね?
ブラウン:永川に対しては「足を使う、待つ(ボールをよく見極める)」といった対策をとるのだけど、イーグルスは積極的に攻めの気持ちで臨むという事を徹底しているよ。
記者:岩隈投手はいかがですか。
ブラウン:岩隈は自分の勝ち星や防御率よりもチームの勝利は最優先に考えてくれる尊敬できる選手ということを再認識したよ。9回を投げきり、チームに勝てるチャンスを与えてくれる大きな仕事をしてくれた。
記者:それは今日のピッチングから感じたのですか?
ブラウン:広島時代から感じてはいたけど、シーズンを通して彼の言動やピンチの場面での対処とか、本当に素晴らしいチームプレイヤーであることを感じるね。