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2009.08.16 SUN
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8/16 マリーンズ戦 レポート

歓喜の輪

楽天イーグルスは6点差をひっくり返し、マリーンズを3タテ。3位ライオンズに0.5ゲーム差と迫った。

楽天は6点のビハインドで迎えた8回、山崎武の通算350号となる3ラン、リックのタイムリーで2点差とする。さらに9回には、2死走者無しから鉄平がヒットを放つと、続く山崎武が2打席連続となる2ランホームランを放ち、土壇場で試合を振り出しに戻す。

延長12回を継投でしのぎ、負けが無くなった楽天。その裏、鉄平、山崎武の連続死球などで無死満塁とすると、1死後、途中出場の小坂がタイムリーを放ち、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

小坂誠選手 ヒーローインタビュー

お立ち台

記者:後輩たちに水をかけられて、ベテランがびしょ濡れです。今の気持ちはいかがでしょうか?
小坂:本来であれば、武司さんがインタビューを先に受けるはずなんですけど、僕が受けてしまって、申し訳ございません。

記者:12回裏、1アウト満塁の場面、どんな気持ちで打席に入ったのでしょうか?
小坂:狙い球をきっちり絞って、打席に立ちなさいとコーチの方に言っていただいたので、それで思い切り行くことが出来ました。

記者:打ったときの感触はいかがでしたか?
小坂:必死だったので、ボールに喰らいつく事だけを考えてたので、抜けてからヤッタ! と思いました。

記者:大変なプレッシャーの中だったと思いますが、ホッとした表情ですね。
小坂:そういうプレッシャーの中でやらせていただいているのも、幸せなことなので、たくさんこういう場に立てるようにもっともっと頑張っていきたいです。

記者:そして、サヨナラの場面を作ったのは、山崎武選手ですよね。その山崎武選手に一言お願いします。
小坂:何て言ったらいいのか解んないですけど、スゴイの一言なので、その一言だけを言わせていただきます。

山崎武司選手 ヒーローインタビュー

バイクにまたがる山崎武

記者:通算350本塁打おめでとうございます!
山崎武:ありがとうございます!

記者:一時は6点差ありました。いまこのお立ち台に立っている気持ちをお聞かせ下さい。
山崎武:今日は試合前に西武さんが負けましたので、何としても勝とうとチーム一丸で言っていました。
こういう苦しいゲームをモノにできたということが非常に大きいと思います。

記者:球場の興奮が収まりませんが、まず1本目からお聞きしましょう。唐川投手に7回まで抑えられていましたが、前の2人が塁に出て、どんな気持ちで打席に入りましたか?
山崎武:再三、唐川投手にはやられていますので、ダメかなと思ったんですけど…。(笑)
スライダーをホームラン打ったんですけど、それ1本に絞って打ちました!

記者:メモリアルアーチの感触。いかがでしたか?
山崎武:負けゲームでホームラン打たなくて良かったなと(笑)。
え~1500本安打も、1000打点も負けゲームだったので(苦笑)、負けゲームかなと思っていたんですけど、こんなにいい場面で、2回も回って来て打てて本当に幸せです。

記者:27号のホームランはあとアウト1つまで追い込まれていたんですよね。あの打席は、どんな気持ちだったのでしょう?
山崎武:打った瞬間完璧なホームランだったんですけど、シコースキーに3年くらいヒット打ったことが無かったので、またヤベ~な(笑)と思っていたのですが、さっきのスライダーと一緒で、真っすぐ1本に絞って振ったらホームランだったんで…。ハハハハ!

記者:改めて、先ほどお話にもありましたが、1000打点の時も勝つことが出来なかったのですが、今日は2本のホームランがドラマのような勝利を呼びました。いかがでしょう?
山崎武:自分でもいい記念になりましたけど、何より誠(小坂)が打ってくれました。
普段何も言わない男ですけど、努力しているのを僕たちは見てますんで、今日、誠(小坂)が打ってくれたのが、一番良かったのではないでしょうか?

記者:一つの偉業をまた達成しました。山崎武選手の次の目標をお聞かせ下さい。
山崎武:今日来ているお客さんと一緒で、クライマックスシリーズにどうしても行きたいです。
みんなと一緒に是非行きたいので、僕らも頑張りますけど、応援を宜しくお願いします!


■山崎武司選手 試合終了後記者会見
山崎:やっと勝った時にこの会見ができるな(報道陣笑)

記者:350号を打った打席、地元Kスタ宮城で打つには実質最後のチャンスだったと思いますが。
山崎:何とか地元で決めたいと思っていたんだけど、結果的に僕の3ランが口火となってくれて嬉しいです。

記者:その後、351号、そしてサヨナラと最高の日となりました。同点となる351号はどのような気持ちで打ったのでしょうか?
山崎:まっすぐに振り遅れないように思いっきり行きました。

記者:「350」と言う数字についていかがでしょうか?
山崎:ピンと来なかったけど、近づくにつれて達成した先輩達の名前を見て、色々な思いが巡りました。

記者:今後の目標についてお願いします。
山崎:(今年、1500安打、1000打点、350号本塁打を達成したため)
個人的な目標が今日でなくなったからね。これでチームも3位と0.5差になったので、今日みたいなしびれるゲームをしていけば良いんじゃないかと思います。僅差でドキドキしながらやりたいね。

記者:41歳での最多ホームラン「33」本はいかがでしょうか?
山崎:門田さんの記録、狙えない数字ではないので、大いに色気を出して狙っていきたいと思います(笑)

野村克也監督 試合後記者会見

野村:迷った! 迷った! こんなに迷ったことないよ! 高須が決めてくれなきゃ、困ったよ。(サヨナラの場面は)小坂か宮出か迷ったけど、三振する確率はどっちが高いか考えたら、小坂なら外野フライは無理でもなんとか(バットに)当てるだろうからね。ホントに困ったよ。

(勝てて)良かったね。6対0から追いついた。凄いね。力は付いているのかな? まぁ、武司の(ホームラン)2発がデカイわな。

記者:ベテラン選手2人の活躍で勝ち取った勝利です。これでチームは勢いがつきますね?
野村:本当は高須が決めなきゃいけなかったんだよ。裏をかかれたのかな?(12回、高須選手の見逃し三振は)インコースのストレート? いいリードをされたと思うしかないけど。(あの場面は)何とか前に打てば良いと思うから、(インコースを指して)内側に隙が出来ちゃうんだな。

記者:これで苦手千葉ロッテ相手に三タテですね。
野村:苦手ロッテ相手に三タテは大きいぞ。明後日から首位攻防戦・・・じゃないか(笑)首位いじめだな。でも、(日本ハムは)いつも負けても余裕しゃくしゃくだから、いじめようがない。少し、ハムを走らせすぎたね。

借金はあといくつだ?

記者:2つです。
野村:(勝率5割まで)近くなってきたな。そんな時にハムと当たるのか? 3連敗しないようにしないとな。とりあえず、先に(勝利を)取るとやり易いんだけど。

ピッチャーは誰だ?

記者:恐らく、岩隈投手と八木投手です。
野村:八木か・・・。八木の攻略法を考えなきゃいけないな。

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