試合情報

ルーキー藤原がプロ初勝利を1安打完封で飾り、楽天イーグルスはバファローズに連勝。

楽天は初回、山崎武の2点タイムリーツーベースで先制。4回にも宮出のタイムリーで加点。8回にはセギノールの特大3ラン、9回にもリンデンのソロなどでダメを押した。

先発の藤原は、序盤からテンポよく打たせて取り4回までパーフェクト。5回にローズに初安打を許すも、続く北川を併殺に仕留めた。中盤以降も緩急を駆使したピッチングが冴え渡り、着々とアウトを積み重ねる。終わってみれば、98球、打者27人の準完全。プロ初勝利を見事な完封で飾った。

記者：プロ初勝利を挙げた今のお気持ちから聞かせてください！
藤原：チャンスを何回かもらったんですけど、勝ちに繋げることが出来なかったので、今日勝ててうれしいです！

記者：打たれたヒットがわずかに1本。打者27人で抑えました。パーフェクトに近い内容でした。
藤原：内容はあまり気にしてなかったのですが、とりあえず全力で一人一人抑えようと思って投げました。

記者：先発は久しぶりでしたが、ここまでどんなことを考えて調整してきたのですか？
藤原：腕を振るってことが今まで足りなかったなぁ～と思ったので、とりあえず腕を振って投げようって事を考えてました。

記者：テンポも非常に良かったですね。
藤原：変化球でストライクが取れたので、それが一番良かったです。

記者：改めてプロ初勝利いかがでしたか？
藤原：長かったです（笑）。

記者：ウイニングボールは？
藤原：……？　（あれ？　という表情で）多分……グラブにあります！

記者：このウイニングボールはどうしますか？
藤原：まだ何も考えていないですが、両親がすごく心配してくれてたので、送ってあげたいなと思います！（場内歓声）

記者：チームにとっても3位の西武を追いかける立場で、非常に大きな一勝だったのでは？
藤原：昨日もチームが勝ち、今日も自分が勝ちたいなと思ったので、すごく嬉しいです！

記者：今日のピッチングを次にどのように繋げていきましょうか？
藤原：今日と変わらず、バッターを一人一人、しっかりと腕を振って投げることを考えていきたいと思います。

記者：明日も勝って3連勝で締めたいですね？
藤原：そうですね、はい！

記者：最後にファンの皆様へ、初勝利の報告と次への抱負をお願いします。
藤原：今日は皆さんの応援のおかげもありまして、初勝利を上げることができました！
これからもチームの勝利に貢献出来るように、頑張っていきたいと思います。応援宜しくお願いします！（場内歓声）

（入ってきて記者の数を確認し）お？ 少ないな。帰るか。
（座って）はぁ～、久しぶりに完全試合かと思った。

記者：藤原投手は打者27人の準完全試合という素晴らしいピッチングでした。
野村：準完全試合か……。まあ、完全試合なんてやらないほうがいいよ。大投手以外はみな潰れとる。神様は平等だ。そんなね、1人に運ばっかり与えない。

はぁ～、久しぶりに胃を休めることが出来たね、今日は。胃の調子がいいよ（笑）。

記者：藤原は終始安定したピッチングでしたね。
野村：もう言う事なし！ 今シーズン初めてか？ オレ、こんなゆったり観れたの。

記者：岩隈やマー君でもなかった？
野村：なかったね。理想的な試合じゃん。得点も、先制、中押し、ダメ押しだしね。これ以上言う事なし！

記者：藤原は緩い変化球を上手く使っていましたね。
野村：うん。ま、そういう意味では嶋のリードも良かったしね。藤原のカーブもスローカーブを上手く交えながらね。良いリードしたわい。

記者：初回に4番のタイムリーで先制したのも大きかったのでは？
野村：フフフ（笑）。山崎武は久々に4番の仕事をしたな。昨日はしなかったろ？ まあ、4番はね、全試合働かなきゃいかん義務がある。

記者：打線は先制、中押し、ダメ押し、ダメダメ押しと活発でした。
野村：今日の試合はなんも言う事ないでしょう。満点の試合。もう藤原に聞いてやってくださいよ。しかも、プロ入り初勝利でしょ。今まで溜まっていたうっぷんが全部晴れたんじゃない？ 好投報われずっていうような内容もあったしね。まあまあ、これを弾みにして後半戦しっかりローテーション守ってもらえばな。

記者：貴重な左がまた1枚出てきましたね。
野村：第3、第4のピッチャーを待ち焦がれているから。

記者：オリックス戦に勝ち越しました。
野村：一年？（記者：このカードです）このカード？ まだまだだよ。

記者：ルーキーの好投はチームにとっても大きいのでは？
野村：他のピッチャーの刺激剤になってくれればね。