試合情報

楽天イーグルスは投打の軸が大活躍。後半戦の初戦を見事に飾った。

先発はエース岩隈。初回にもたつき、中村にタイムリーツーベースを浴びて先制を許す。しかし尻上がりの投球でライオンズ打線をねじ伏せていく。

岩隈の力投に応えたい打線は、2回に宮出のラッキーなタイムリースリーベースで同点に追いつくと、3回に4番山崎武に21号3ランが飛び出し勝ち越しに成功。8回には山崎武のこの日2本目となる22号ソロで突き放した。

岩隈はストレートを軸に投球を展開。3回以降に許した安打はわずか3。今季初の2ケタ奪三振も記録して、5/16ホークス戦以来の完投勝利を挙げた。エースと4番の活躍で、3位ライオンズとのゲーム差を3.5に縮めた。

記者：オールスター明け、初戦を飾った投打のヒーロー、今日は山崎武司選手と、岩隈久志投手です！　まずは今日2本のホームラン、山崎武選手からお話を伺います！（歓声）

記者：今日は3位西武との一戦、非常に重要な試合でホームランを2本打ちました！
山崎：後半戦初戦で、まして上にいる西武でしたから。何とか幸先よく行きたいなと思ってたんですけど、2本打てるとは思いませんでした！（笑）

記者：どちらも貴重なホームランとなりましたが、まず1本目を振り返ってみましょう。3回、ランナー2人を溜めた場面での打席でした。
山崎：3ボールから打ったんですけど、スライダーを打ち損じてしまいました…。それで、打ち直して・・・ホームランでしたね！（笑）

記者：右中間への打球、伸びていきましたね。
山崎：いい当たりで、ちょっとこの球場狭いですから（笑）、余裕を持ってホームランだなと思ってました、わははは！（笑）

記者：そして2本目は8回、もう1点欲しいなというところで打ちました！
山崎：初球を見送って、次にスライダーが来ると頑なに信じて、ホームランになりました。野村監督に教わったことができて非常によかったです（笑）。

記者：オールスターを挟んで、ホームラン量産体制に入ってきましたね？
山崎：いやいや、ね、西武のおかわり君が走ってますので、少しでも追いつけるように頑張ります。何よりもやはり今日勝ったこと、隣にいる岩隈が復活してくれたことの方が、後半戦チームにとって好材料なのでね。（岩隈投手に向かって）非常に・・・良かったよ？？（笑）

記者：ファンの皆様にひと言お願いします！
山崎：年に1回しか盛岡に来れないのですが、いい報告ができるように後半戦頑張っていきたいと思ってます！　皆さん応援してください！　よろしくお願いします！！

記者：続いて完投勝利の岩隈投手です。おめでとうございます！
岩隈：ありがとうございます！

記者：後半戦の大事な初戦、どのような気持ちでマウンドに上りましたか？
岩隈：やっぱり西武が一つ上にいますんで、ここを叩かないと上には行けない。後半戦一発目、ここは勝ちたい！　という気持ちでマウンドに上がりました。

記者：立ち上がりはどうでしたか？
岩隈：立ち上がりはボールが高めに行ってしまいましたが、1点で済んでよかったです。

記者：その後は本当に岩隈投手らしいピッチングでした。今日はいい手応えを感じたのではないですか？
岩隈：久しぶりにいい真っすぐも行っていました。真っすぐ主体の自分のピッチングができましたんで、このピッチングを続けて、何とか取り返したいと思ってます。

記者：今季2度目の完投、そして（1試合での）奪三振が今シーズン初めて2桁に達しました。
岩隈：あ、そうですか。あまり気にしていなかったですけど、しっかり腕も振れてたので、このピッチングをこれからも続けたいと思います。

記者：そして今日は大勢のお客さんが詰め掛けました。楽天イーグルスが2005年に誕生して、岩手でのゲーム7試合目で最多入場者数を記録しました。
岩隈：すごく嬉しいです！　たくさんの応援ありがとうございました！

記者：ファンの方々もクライマックスシリーズ進出に向けて期待を寄せています。最後にひと言お願いします！
岩隈：このまま西武を叩いて、上を目指して頑張っていきますので、岩手の皆さんも応援よろしくお願いいたします！　今日は本当にありがとうございました！

野村：理想的なゲームだな。エースが抑えて、4番が打つ。これ以上ない展開だ。

記者：4番の2本のホームランは効きましたか？
野村：あの3ランは効いたね。

それより今日は岩隈だな。初回はモタモタしたけど、以降は危なげない安定感あるピッチングをしてくれた。その方が我々としては喜ばしい。後半戦が彼が頑張ってくれれば、希望が湧いてくる。

記者：初回を1点に切り抜けたことが大きいですか？
野村：あそこを1点で抑えたことは大きいな。立ち上がりは非常に不安定だった。

記者：監督のアドバイスが効きましたね。
野村：それはないよ（苦笑）。アドバイスじゃなくて説教だな（笑）。

記者：後半戦に向けて良いスタートが切れました。
野村：相手が西武だけに今日の勝利は価値がある。（西武は）上り坂のチームだから、非常に意味がある。

記者：Aクラスに向けエースも戻ってきました。
野村：（Aクラスは）望みが断たれたわけじゃない。何とかAクラスに入りたい。当たり前のことを当たり前にやって戦っていくしかない。