7/17 バファローズ戦 レポート
4時間48分の死闘は両者譲らず。楽天イーグルスは今季初の引き分け。
楽天は3回、リンデンの2試合連続となる3号ソロで先制。しかし先発・田中が中盤に捕まる。4回に大村にタイムリーを許して追いつかれると、続く5回には坂口にタイムリーツーベースを浴びて試合をひっくり返される。さらに6回には、1死2・3塁から一輝に2点タイムリーを許してリードを広げられた。田中は9回142球の力投も、本来の投球とは程遠い内容。「情けないピッチングでした」と本人もうつむき加減だった。
粘る楽天は6回に山崎武の犠飛で1点を返すと、8回に鉄平、山崎武の連続タイムリーで試合を振り出しに戻した。延長戦になだれ込んだ試合は、両者決め手を欠いた。
野村克也監督 試合後記者会見
野村:(記者に向かって)締め切り、間に合いますか?
記者:8回、同点に追い付いた勢いで勝ち越したかったのでは?
野村:あのピッチャーが続投してくれたらね。
記者:足を使った攻撃で同点にしましたね。
野村:隙あらば、隙を狙う。選手達はだいぶ分かってきたかな。
記者:田中投手はいかがでしたか。
野村:今日のマー君は悪かったね。どうしたんだろう? コントロールがちょっと・・・。悪い時は全てが悪いもんだけど。横から見ていると、体重が乗らないところが気になった。
記者:142球、9回まで投げ切りました。
野村:球数が多かったから、8回で代わろうかと言ったんだけど、「9回、最後までいきます」と力強く言ったからそのまま投げさせた。
記者:サヨナラ勝ちでそれに報いたかったですよね。
野村:勝ち星から見放されているからね、焦りはあるだろうけど。
記者:10回は、聖澤選手のバント失敗が痛かったですね。
野村:自分が何でチームに貢献するとかと考えたら、バントとか細かい部分が出来なきゃいけないと思うんだけど。バント出来ないのかな?
この前もあったでしょ? 接戦は、バントですよ。長年、キャッチャーやってるけど、得点圏に走者がいるのは、守る側としては嫌なんだ。打席が投手でも打たない保障はないからね。逆に攻撃は得点圏に走者がいるのがいいんだ。
記者:逆にスクイズを阻止した場面もありました。
野村:警戒はしていた。迷ったんだけどね。福盛が良い守備を見せたし、中谷も非常に勇気のあるブロックでスライディングを防いだ。あれは非常に良いプレーでした。