試合情報

先発・田中が今季3度目の完封で開幕から6連勝。

楽天は6回、ここまで打ちあぐねていた由規を捕える。先頭・草野の四球、山崎武の安打などで1死満塁とすると、中村真がレフトへ犠飛を放ち1点を先制。8回には満塁から代打セギノールのファーストゴロが併殺崩れとなる間に追加点を挙げる。

先発の田中は初回、先頭打者を安打で出塁させるも、後続をピシャリ。2回以降は完璧な投球で6回までノーヒット。7回に先頭・青木にツーベースを許すも、圧巻の3者連続三振でピンチを切り抜けた。田中は最終回も球威衰えず、今季3度目の零封を達成。ハーラートップタイに並ぶ6勝目をマークした。

記者：まずは7回に0-0の均衡を破る犠牲フライを放った中村真人選手です。おめでとうございます！
中村真：ありがとうございます！

記者：0対0、1アウト満塁という場面でしたがどんな狙いでバッターボックスに入りましたでしょうか。
中村真：無我夢中だったのでなんとか食らいつこうと。マー君が頑張って投げてくれているんで1点取ったら勝てると思って（バッターボックスに）立ちました。

記者：その食らいついたボール、かなり高めのボール球だったと思うのですが。
中村真：まあ、そうですね・・・。ボール球打つのが得意なんで！（場内爆笑）来た球に反応しようと必死でした。

記者：実はその球があまりにも高かったので、ベンチではリック選手が「アンビリーバボー！」と叫んでいたようです。
中村真：そうですね・・・。（困惑気味）まあ、打てて良かったです。（場内爆笑）

記者：その1点が田中投手を大きく援護することになりました。
中村真：それが一番嬉しいです！

記者：中村真選手の執念の1点、どんな気持ちで見ていました？
田中：満塁だったので、中村真選手だったら何かやってくれるんじゃないかと思って見ていました。（実際に得点を挙げてくれて）本当に良かったです！

記者：投げるほうでは2安打完封、今シーズン3度目の完封勝利です。素晴らしいピッチングでしたね！（場内大歓声）
田中：ありがとうございます！　今日は相手ピッチャーが由規君ということもあって絶対に負けられないという気持ちもありましたし、相手も良いピッチングをしていたので自分自身も集中して投げることができました。

記者：7回に（ノーアウトで）ランナーを2塁に置いた場面では、後続を3者連続三振、一気にエンジンがかかりましたね。
田中：あの場面は点を取ってもらった後の回だったので、ここは三振しかないと思って狙って取りました！（場内大歓声）

記者：チームはこれで交流戦初勝利、田中選手自身も開幕6連勝となりました。これで一気に波に乗っていけそうですね。
田中：今日みたいなピッチングを毎試合目指してやっているので、次もしっかり調整して頑張りたいと思います！

記者：昨日始まった交流戦の豊富を一言ずつお願いします。
田中：もちろん優勝目指して頑張りたいと思いますので、みなさんの熱い応援をまた明日からもよろしくお願いします！
中村真：このまま波に乗って連戦連勝といきますので応援よろしくお願いいたします！

記者：田中投手が素晴らしいピッチングを見せてくれました。
野村：マー君も完全に“神離れ”したね。十分に一人立ちした。堂々たるもんだ。素晴らしい！　文句のつけようがない。

記者：7回、青木選手に2ベースを打たれてからの気迫は凄かったです。
野村：青木はしょうがないでしょ。良い打者だし、WBCでも主力選手ですから。マー君もそうだけど（笑）。

記者：打つ方は苦しみましたが、中村真人選手が見事にボール球を犠牲フライにしました。
野村：得意技だからね。キャッチャーは知らなかったんじゃない？　好きなんだよ、あの高さは。ウエストボールを真芯に当てられるのはあいつぐらいだよ。考えられないことをやってくれる、杓子定規でははかれない。宇宙人だから（笑）。

記者：田中投手と由規投手の投げ合いになりました。
野村：お客さんもたくさん来てくれたけど、ファンは複雑な心境じゃないかな？　楽天イーグルスに勝って欲しいと思いながらも、由規にも勝って欲しいんだから。見ごたえあったんじゃない。両者一歩も譲らずという感じで。

記者：今日の勝ち方はチームに勢いをつけるのではありませんか？
野村：昨日の試合を落としているから、今日は何としても勝ちたかった。交流戦は2試合ずつなのでやり辛いよ。2連敗したら後味悪いし、1勝1敗で御の字です。チームの状態が良いわけではないから、（今日は）マー君がよく抑えてくれました。

記者：次の対戦相手は巨人です。
野村：胸を借りるつもりで（戦って）、ウチの選手も育ってくれればいいね。