6/22 カープ戦 レポート
楽天イーグルスは岩隈、田中の豪華リレーでカープ打線を封じ、連敗を3で止めた。
楽天は2回、安打で出塁したフェルナンデスを1塁に置き、7番横川がライトスタンドへ2ランを放ち先制。続く3回には、渡辺直の四球、リックの安打などで2死1・3塁とすると、フェルナンデスのタイムリーで1点を追加した。
先発・岩隈は、立ち上がりから毎回走者を許す苦しいピッチング。5回、岩隈は天谷のタイムリーで1点を失い、なおも1・3塁のピンチを迎える。しかし4番栗原を併殺に取り、最少失点でしのいだ。楽天は7回からは田中をマウンドへ。その田中は、7回に1死から安打を許すも後続を断ち無失点。8、9回はテンポよく3人ずつで仕留め、プロ初セーブを記録。丁寧なピッチングで6回を1失点にまとめた岩隈が11勝目。
岩隈投手 ヒーローインタビュー
記者:今日は立ち上がりから粘りのピッチングが印象的でしたが、いかがでしたでしょうか?
岩隈:ゲームを作ることができ、粘り強くボールを打たせることができました。
記者:序盤はマウンドを気にしていたようですが。
岩隈:傾斜が低くて合わせるのに少し苦労しましたが、低め低めを意識して投げました。
記者:5回、栗原選手を併殺打に打ち取った場面は大きかったのでは?
岩隈:あの一球は大きかったですね。
記者:近鉄時代の15勝を上回る勢いですが、今シーズンは何がいいのでしょう?
岩隈:テンポと、自分の役割を果たして、それを続けていることだと思います。投げる試合は全力で頑張ります!
田中投手 ヒーローインタビュー
記者:プロ初セーブを上げた田中選手です。どんな気持ちでリリーフのマウンドに向かいましたか?
田中:(リリーフの登板は)公式戦では初めてのことだったので、ちょっと緊張しました。岩隈さんの勝利を消さずに良かったです。
記者:先発とリリーフは違いましたか?
田中:終盤の登板は、相手チームの応援も盛り上がってくるし、その中でポッと入っていくのは先発とは違う雰囲気を感じました。
記者:お二人の活躍が地震の被災者に力を与えていると思います。それぞれメッセージをいただけますか?
岩隈:僕らが投げ、勝ち、全力で戦って、優勝して被災にあわれた方々に勇気を与えることができればと思います。
田中:自分が住んでいるところで地震が起きて、たくさんの方が被災されたので、自分達が勇気を与えられるように頑張ります!
野村監督 試合後コメント
野村:必勝パターン。岩隈-マー君のリレーで負けるわけにいかない。勝って良かった。ダメ押し点が取れない。一つのスタイルが出来たよ。
記者:継投が豪華でした。
野村:交流戦ならではだよ。交流戦は明日で終わりだし。明日も岩隈-マー君で行くか?いや、マー君-岩隈の順番で行くか?
記者:交流戦の勝ち越しが決まりました。
野村:あーそう。良かったね。
今日は(2回、横川選手の先制2ランを指して)ラッキーパンチが出たな。出合い頭。あの辺は岩隈とマー君の強運だな。ラッキーパンチ。大衝突。正面衝突。スイングするところにボールが来た。初球だったよな?そういうこともある。あれで自信をつけてくれればいいんだけど、次の打席に繋がらない。レギュラーとって主力打者になるためには、その辺だよ。
記者:田中選手の登板はいつ決めたのですか?
野村:最初から決めてた。川岸を1イニング挟もうと思ったけど、コーチからもマー君でということだったので。40球ぐらいか?
記者:先発として間隔が空く事を考慮したのですか?
野村:関係ない。必勝パターンだ。
記者:ストッパー起用に含みを持たせたのですか?
野村:それはないよ。取りあえず応急処置。
記者:先発とリリーフの違いは?
野村:だいぶ精神状態が違うだろ。9回を抑えるのと、2点を守るというのは違う。
記者:9回の満塁の場面で田中選手に代打は考えませんでしたか?
野村:全く考えなかった。マー君は2点あれば大丈夫。その前にリックが返してくれないと。(ベンチで残っている選手が)吉岡しかいなかったんだ。脅しにはならなかったけど(笑)
記者:五輪の日本代表コーチ大野さん(大野豊氏)に2人(岩隈・田中選手)を見せることが出来ましたね。
野村:二人とも出さないよ、悪いけど(笑)仮病でも使うか。
記者:岩隈選手の交代時期はどのように考えていたのですか?
野村:裏の話をすると、マメを作っちゃったんだ。それで早めの交代になった。5回にその事を言ってきたんだけど、もう1回頑張ると言ってきたから。
記者:交流戦は阪神以外負け越しはなくなりました。
野村:阪神にも勝ち越したかったよ。