2016/10/02 (日)
チーム

川井貴志選手 引退記者会見

本日10月2日(日)、今シーズン限りで引退を表明した川井貴志選手が記者会見を行いました。

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川井貴志選手 引退記者会見

川井貴志選手 コメント

川井:
私、川井貴志は、2016年のシーズンをもちまして引退する事になりました。今まで応援してくださったファンの皆さま、球団関係者の皆さま、また、オフシーズンの体作りに携わっていただきました、医療関係の皆さま、本当に今までありがとうございました。
記者:
今回この決断をされた理由をお聞かせください。
川井:
昨年投げて勝てなかったので、自分でも今シーズンに関して賭けていたのですが、今年も勝つ事ができず、チームの戦力になれていないんだなと判断し、決断しました。
記者:
色々な苦しい思いもあったかと思いますが、今日のこの日を迎えて、どんなお気持ちでしょうか。
川井:
2007年と2008年のシーズンで、その年勝っていないにも関わらず、自分を残して頂いたので、そこから何が何でも、何でもやろうと考えていました。そこから8年くらいできたので、本当に今は悔いなく、後悔なく、気持ちよく引退できたなと、自分は思っています。
記者:
“困った時のボブ”という愛称が、まさに川井選手への信頼感を表していますが、この言葉への愛着などはありますか。
川井:
おそらく星野副会長に言っていただいた言葉だと思います。シーズンを通してやっていたわけではないので、そういった時に呼んでいただいて、投げていただけです。自分の状態も良い時に投げさせていただいて、“困った時”と言っていただいていたのですが、自分としてはありがたい事だなと、感謝しかないと思っています。
記者:
ここから、生活が大きく変わっていくと思いますが、寂しさというのはありますか。
川井:
実際ここ何日間か自宅でゆっくりしていたのですが、何となくシャドーピッチングとかしてしまっていたので、もう別にやらなくて良いのになとも思いました。(笑)だんだんそういう風なやらなくて良いことをやってしまう寂しさとか、勝負できないんだなというのが出てくると思うので、寂しいですね。
記者:
40歳まで現役で投げるという事はなかなかできる事ではないと思うのですが、どのように感じていらっしゃいますか。
川井:
2007年と2008年のシーズンで、自分はもう終わったと思っていたので、その時は40歳まで投げるなんて頭にもなく、ここ数年前くらいから、40歳くらいまでやってみたいなという気持ちになりました。プロに入った当時はそんな事は考えていませんでしたし、本当にここまでやらせていただいたので、満足しています。
記者:
ここまでできた原動力は何だったのでしょうか。
川井:
僕自身があまり良いピッチングが続かないピッチャーだったので、負けた時にいつも「次頑張ろう」と。勝ってもそうですし、負けてもそうですが、「次だ」という気持ちで、ずっとここまでやれていた事が、40歳までできた原動力かなと思っています。
記者:
他の選手の方々からもかなり信頼されていると思いますが、若手選手に伝えていきたい事はありますか。
川井:
現役生活というのは長くできる人もいますけど、短いプロ野球人生になってしまうかもしれないので、一日一日を大事にしてもらいたいです。体が資本と言われているので、体を大事にしてもらって、皆さんに怪我のないプロ野球生活をしてもらいたいなと思っています。
記者:
川井選手にとって、楽天イーグルスというのはどんなチームでしょうか。
川井:
自分は最初に千葉ロッテという球団でプロ野球生活を始めたのですが、そこからトレードで2006年に楽天イーグルスに移ってきました。本当に若いチームだったので、その会見の時に「チームの若さと共に自分も成長していきたい」と言ったと思うのですが、その当時ファームでやっていた銀次選手や枡田選手、若い選手たちが汗水たらして練習しているのを見て、すごいチームだなと思って。またそういう人たちが2013年に活躍して優勝できたので、楽天イーグルスという球団の成長をしっかり見る事ができて、自分は幸せだなと思っています。
記者:
やはり優勝というのが一番の思い出でしょうか。
川井:
印象はすごくありますね。自分もそうですし、勝てなかったので、そのシーズンを知っているだけに、本当に優勝する瞬間は「ああ優勝する所までこのチームは来たんだな」というのが印象深かったですし、たまたま前の日に1軍に昇格させていただく事になっていたので、呼んでいただいて、田中将大選手(ニューヨーク・ヤンキース)の24勝0敗というの見た時に「すごいチームになったんだな、すごい選手のいるチームになったんだな」と感じた事が今でも印象に残っています。
記者:
最後にファンの方へメッセージをお願いします。
川井:
勝てない時でも暖かい声援を送っていただき、ありがとうございました。この感謝の気持ちを忘れずに、今後とも頑張っていきますのでよろしくお願いします。ありがとうございました。

川井貴志選手 引退記者会見

川井貴志選手 引退記者会見

川井貴志選手 引退記者会見

川井貴志選手 年度別成績


 
所属球団
 

 

 





 

 





 

 



 



 

 

 

 



 




1999 千葉ロッテ 7 0 1 0     0 0 0 .000 45 8 14 2 8 0 5 0 1 13 13 14.63
2000 千葉ロッテ 22 4 3 0     1 0 0 .571 228 49.2 53 2 26 8 21 1 1 31 26 4.71
2001 千葉ロッテ 25 2 2 0     1 0 0 .500 181 42.2 35 4 21 2 24 0 0 17 16 3.38
2002 千葉ロッテ 51 4 1 0     0 0 0 .800 337 78.1 75 5 28 3 75 0 0 27 24 2.76
2003 千葉ロッテ 54 4 0 0     0 0 0 1.000 320 75.1 69 6 26 2 65 1 0 40 37 4.42
2004 千葉ロッテ 47 2 3 0     0 0 0 .400 236 49.1 70 10 19 4 36 1 0 42 39 7.11
2005 千葉ロッテ 11 0 0 0 1 1 0 0 0 .000 65 13.1 23 3 4 1 3 0 0 12 12 8.10
2006 東北楽天 13 2 1 0 0 1 0 0 0 .667 83 19.2 21 2 5 1 11 1 0 12 9 4.12
2007 東北楽天 3 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 16 3.2 4 1 2 0 3 0 0 4 4 9.82
2009 東北楽天 14 0 2 0 1 1 0 0 0 .000 142 32.2 34 2 12 3 17 1 0 17 13 3.58
2010 東北楽天 17 3 7 0 0 1 0 0 0 .300 306 66.2 81 7 28 2 28 2 0 39 34 4.59
2011 東北楽天 11 1 4 0 0 0 0 0 0 .200 227 50.2 57 4 14 4 29 0 0 22 19 3.38
2012 東北楽天 8 2 1 0 1 1 0 0 0 .667 127 28.2 32 4 6 4 10 0 0 10 9 2.83
2013 東北楽天 6 3 2 0 0 0 0 0 0 .600 122 30 33 3 5 0 13 0 0 10 10 3.00
2014 東北楽天 8 1 6 0 0 0 0 0 0 .143 179 40.1 46 4 16 2 27 0 0 23 21 4.69
2015 東北楽天 5 0 2 0 0 0 0 0 0 .000 81 18 24 5 3 0 11 0 0 14 12 6.00
2016 東北楽天 5 0 1 0 0 0 0 0 0 .000 75 15.1 23 2 6 0 7 0 0 17 14 8.22
  通 算 307 28 36 0 3 5 2 0 0 .438 2770 622.1 694 66 229 36 385 7 2 350 312 4.51

※2016年10月1日(土)現在

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