2015/07/28 (火)
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松井稼頭央選手 日本通算2000安打達成記者会見

■松井稼頭央選手 記者会見

松井稼頭央選手 日本通算2000安打達成記者会見

記者:記録を達成して、今の心境はいかがですか?
松井稼:正直、ホッとしました。仙台で達成出来なかったので。秋田という場所で、楽天のホームグラウンドですから。そこでホームで達成したという気持ちが強いです。それだけ声援もいただきましたし。1打席目で打てたということは正直、ホッとしました。

記者:2000安打目は第1打席、滞空時間が微妙に長い当りでしたね。
松井稼:本当にどんな形でもいいのでヒットになって欲しいと思っていましたから。上がった時はどうかなと思いましたけど、打球を追っていると、落ちるという確信はありました。

記者:実際にヒットになった時はどういう気持ちでしたか?
松井稼:1打席目で秋田のファンの皆さん、東北で達成が出来たので。これほど嬉しいことはなかったです。

記者:今日は残り1本という状況で地方試合、そして雨も降る中でしたが、準備はどのようにしていましたか?
松井稼:いつも変わらず常に試合をやるという気持ちでいますから。自然には勝てない部分もありますけど、自分の準備としては普段と変わらなかったです。

記者:あと1安打というプレッシャーはありましたか?
松井稼:正直ありましたね。ファンの皆さんの期待も大きさも含め、あれだけの声援をいただけるのは、選手冥利にも尽きますし、その前でぜひ決めたいと思っていたので。決めることが出来て良かったですし、ファンの皆さま、ソフトバンクの監督、コーチ、選手をはじめファンも拍手をいただいて、ありがとうございます。本当に感謝しています。

記者:残り10安打からおよそ2週間、その期間は、どのような精神状態だったのですか?
松井稼:10本なので、ちょっと遠いかなと思っていました。札幌での3連戦で5本打ちまして、残り5本でコボスタで迎えられる。その時は結構プレッシャーはありましたね。3連戦の中で可能性があるということだったので。3連戦で5本、可能性はあると思った時に緊張もプレッシャーも感じていました。

記者:そうしたプレッシャーとはどのように向き合ったのですか?
松井稼:最後は1本になったので、開き直りで。もういつか出るだろうと自分の中で思い込んでやりましたし、それぐらい開き直ることが出来たと思います。

記者:節目の一打は、プロに入ってから作り上げた左打席での一打でした。
松井稼:プロに入った時に投手から野手になり、右打席からスイッチになり、決してここまで来るのに自分の力では来ることは出来なかったです。皆さまのサポートがあり、家族のサポートがあり、ここまでやらせていただいているので。これからは1本1本を積み重ねて恩返しをしていきたいです。

記者:打った後に家族の顔をご覧になりましたか?
松井稼:見ました。ここで打たなかったら家族も(遠征を続けて)大旅行になってしまうので(笑)。なるべく早く家族の前で打ちたいと思っていました。子供たちの前で決めたいと思っていたところ、1打席目で達成できました。

記者:ここまで20年以上長くトップクラスでこれだけの成績を残せた要因はどこにあるのでしょうか?
松井稼:まずは、自分の体を生んでくれた両親に感謝しないといけないし、ここまでサポートしてくれた家族にも感謝しないといけないです。周りの皆さんのおかげで、グラウンドに立たせてもらっている。周りの協力がなければ、ここまで野球をやらせてもらっていなかったと思うし。周りのサポートをしていただいた方に感謝したいと思います。

記者:これまでを振り返って、どの打席が印象に残っていますか?
松井稼:印象に残っているのは初打席ですね。一番印象に残っています。これだけ積み重ねていく大変さ、また積み上げて来た時にこれだけ大きなモノになるということを実感として改めて感じました。これからも1つ1つ積み重ねて目標に向かってやっていきたいと思います。

記者:達成したばかりで恐縮ですが、この先、選手として目指していくのは、どういったものになっていくのでしょうか?
松井稼:年齢も年齢なので、1日、1打席、1年の勝負になって来ると思います。1年でも1日でも長く野球をやって、1本でも多くヒットを打って積み重ねて行けるように、しっかりと準備をしていきたいです。

記者:日米3,000安打(現在2,616安打)の期待も高まってくると思いますが、いかがでしょうか?
松井稼:その可能性があるわけですから、そこにチャレンジしていきたいですし。そこを目指していくのであれば、それなりの準備、それなりの体調管理を含め、しっかりとやっていきたいし、そこを目指して頑張っていきたいと思います。

記者:最後に楽天イーグルスで記録を達成したことに関して、想いがあれば教えてください。
松井稼:アメリカで7年、ほとんどが苦しかった時期だったと思います。その中で、楽天から自分を必要としていただいた。イの一番で自分を必要としていただいたチームで、2,000本という喜びをみんなで分かち合えて、このチームに来て本当に良かったと思いますし、次はもう一度このチームで、優勝を目指していきたいです。それはいつも思っています。

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