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久米島キャンプ6日目は、この日も曇り空に覆われたが、午後からは日が差し込み、このキャンプ一番の快晴となった。
第2クール初日となったこの日は、今キャンプ初となる紅白戦を実施。13:00から5イニングの試合を行った。試合は1回表に、銀次選手のタイムリーヒットや後藤光尊選手の2ランホームランで紅組が4点を先制。白組はその裏に1点を返したが、試合は4-1で紅組が勝利した。
投手陣で好投を見せたのは先発として登板した2年目の横山貴明選手。「浮ついていて、思うように投げられなかった」と話す通り初回に1点を失ったが、開き気味のフォームを修正し2回はスライダーとチェンジアップを低めに集め三者連続三振の投球を披露した。「狙って(三振を)取れて、自分の中では手ごたえになりました」。大久保博元監督は「開幕ローテーションに入れるように頑張って欲しい」と期待を寄せた。
野手では、紅組の「6番・ライト」で出場した中川大志選手が2安打、ルーキーの伊東亮大選手は白組の「5番・DH」で出場し、センター前にヒットを放った。そして、もう1人のルーキー野手の福田将儀選手が躍動した。紅組の「1番・センター」として出場。1回表の先頭打者として打席に立つと、初球をライト前に運んだ。「結果を気にしないで思い切ってやろうと思っていました。来たボールを打つことだけに集中して、ヒットが出たので嬉しいです」と笑顔を見せた。前日から「明日は先頭打者なので、今から緊張しています。一打席目が勝負ですね!」と話していたが、見事にアピールに成功。その後の打席では四球で出塁し、盗塁を試みたが失敗した。大久保監督は「精一杯に思い切りプレーしていた。実戦的な選手だね」と評価した。福田選手は「ずっとセンターでやって来たので、出るからにはセンターで出たいです。競争は激しいですが、その中に入っていきたい」と力強い宣言をした。
激戦区の外野手レギュラー争い。その中でも、センターの定位置争いは熾烈を極める。白組の「1番・センター」で出場した聖澤諒選手は、初回に続き、5回には低めの変化球をすくい上げセンター前に運ぶと、すかさず二盗を決め、2安打1盗塁の活躍を見せた。「今年はレギュラーを取り返した、という強い気持ちでやっています。取り返したいという想いがあれば、やっている練習も濃くなりますし、やりがいを感じてやっています」と、強い決意を滲ませる。2年連続50盗塁を誇るスピードスターは、昨年5盗塁に終わった。「走塁・守備に力を入れるということは、僕にとってはチャンス。出たらすぐに走って行きたいという気持ちは持っています」。この2人に加え、今年から外野手に転向した松井稼頭央選手もセンターの定位置を狙い、仲里では森山周選手もいる。大久保監督は「横一線でレギュラーを作らない。今日は全員がギラギラしていて、結果を出すという気迫があった」と満足そうに話した。
1軍28名への生き残り、そしてスターティングメンバーに連ねることを目指して競争は激化。選手たちはチーム内の団結力を高めながらも、一方で熱いライバル心を燃やしている。