レフトスタンドから声援を送るイーグルスファン
2011年、特別なシーズンが開幕。昨年の日本一・千葉ロッテマリーンズとの一戦は、エース・岩隈選手の力投、選手会長・嶋基宏選手の決勝3ラン本塁打などで、大事な開幕戦を勝利で飾りました。
この日の朝、出発前のホテルで、星野監督は選手を集めこう話しました。「みんなの優しさが東北の方々に受け入れられたはずだ。今度は、決して諦めない強さを見せよう」。
その言葉通り、エース・岩隈投手は、4回裏に1点を失うも粘投。その後のピンチでも集中力を切らさず丁寧な投球で、切り抜けました。すると、打線は6回表に中島選手の二塁打の後、松井稼選手の送りバント、聖澤選手の犠牲フライ。理想とする「1安打で1点を取る」野球を実践し、同点に追い付きました。
勝利後、岩隈投手と握手する星野監督
そして、7回表、二死から、岩村選手・ルイーズ選手の連打でチャンスを作り、嶋選手が高めのストレートを楽天ファンが待つレフトスタンドへ。底力を見せた選手会長を、ナインはベンチから飛び出して出迎えました。
8回表には、山崎選手・高須選手の連続タイムリーで突き離し、最後はスパイアー投手が来日初セーブを挙げて、6対4の勝利。諦めない気持ちを見せた価値ある勝利となりました。
この試合は、避難所の方々もテレビで観戦。避難所に設置されたテレビを通して、東北から千葉へ熱い声援を送りました。